院長コラム

  • 更年期障害に対する加味逍遥散の効果

    女性ホルモンのエストロゲンの低下が主因である更年期障害の治療として、エストロゲンを補うホルモン補充療法(HRT)が広く行われています。ただし、HRTが禁忌である方、HRTの効果が不良である方に対しては、漢方療法が選択されることも少なくありま...

  • 「婦人科特定疾患治療管理料」について

    2020年の今年、器質性月経困難症(子宮内膜症・子宮腺筋症・子宮筋腫などが原因の月経困難症)が、わが国初の「婦人科特定疾患」に指定されました。それに伴い、器質性月経困難症の患者さんでホルモン剤にて管理されている場合に限り、3か月に1回「婦人...

  • 妊娠中の運動・スポーツについて

    妊娠経過が順調な妊婦さんにとりまして、適度に運動・スポーツすることは健康維持・増進に非常に有用です。十分な確証はないものの、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、帝王切開分娩などを減少させる可能性も指摘されています。今回は、「産婦人科診療ガイドライ...

  • 漢方薬も副作用に注意が必要

    漢方薬は比較的副作用が少ない印象がありますが、どのような薬にも必ず副作用は存在します。特に中高年の方で、長期服用している場合は、漢方薬といえども注意が必要です。今回は、「ツムラ医療用漢方製剤・副作用一覧」を参考に、婦人科疾患、特に更年期障害...

  • 異なるワクチンの「接種間隔」が改正されます

    2020年10月1日から「異なるワクチン接種間隔」が大幅に改正されることになりました。今回は、産婦人科にも縁が深いワクチンを中心に説明します。 「生ワクチン」と「不活化ワクチン」ワクチンには作り方によって、「生ワクチン」と「不活化...