検診のご案内

子宮頸癌とは

子宮頸がん（子宮頸部/子宮の入口）の原因は、ヒトパピローマウイルス（HPV）の感染がほとんどです。女性の約8割は性交渉により、生涯のうちにHPVに感染しますが、多くは自然治癒します。しかし、なかには感染が持続するケースがあり、前がん病変である異形成が生じます。

異形成も多くが治癒しますが、悪化した一部が最終的に「がん」となるのです。HPVの型によっては、急速に進行する恐れがあり、早期発見・早期治療・予防が重要です。
HPVワクチン接種は標準的に中高生のうちに行われますが、子宮頸がん検診は20歳以上の女性が対象です。子宮頸がんは早期のうちに発見し、適切に治療できれば、完治が望める病気ですので、定期検診をぜひご利用ください。

乳癌とは

乳癌とは、乳腺の組織に生じるがんです。発症する箇所は多くは乳管ですが、乳腺小葉からがんになるケースもあります。
主な症状には、「乳房のしこり」「乳房の垂れやへこみ」「乳房の形が左右非対称」「乳頭から分泌液が出る」などが挙げられます。セルフケアだけでは気づくことも難しいため、定期的な乳癌検診が重要です。

子宮頚がんは、発癌性の高いハイリスクヒトパピローマウイルス（HPV）の感染が原因といわれています。これは性行為により感染するもので、200種類以上のタイプがありますが、そのうち特にがんになりやすいハイリスクのタイプは約13種類と言われています。　また、やっかいな性感染症である「尖圭コンジローマ」という良性のイボは、HPV6型・11型が原因といわれています。

HPVワクチンの「シルガード9」は、ハイリスクHPV7つの型とHPV6型・11型、つまり9つの型に有効なワクチンで、子宮頚がんと尖圭コンジローマの予防が期待できます。さらに、外陰がんや膣がんの予防にも効果があるため、当院では現在「シルガード9」を勧めております。
　尚、子宮頚がんワクチンは肩の筋肉注射であり、接種後30分は待合室で様子を見て、問題ないことを確認後、お帰り頂きます。尚、20歳以上で性交の経験がある方は、子宮頚がんワクチン接種がお済みの場合でも、定期的に子宮がん検査をしましょう。

妊娠中（特に妊娠初期）における風しんは、お腹の赤ちゃんにも感染する可能性があります。赤ちゃんは風しんの感染により、心臓病・白内障・難聴などの先天性風しん症候群のリスクが高まります。 先天性風しん症候群の予防には、ママさんの麻しん風しん混合ワクチンの接種が重要です。今後妊娠を希望される方はもちろん、一緒に生活されているご家族が風しんに対する十分な抗体がない場合は、早めにワクチンを接種しましょう。