院長コラム

  • 子宮内膜症の3つの問題点

    子宮体部の内側は、子宮内膜という組織に覆われています。その内膜組織は増殖し、妊娠に至らなければ剥がれて排出されます。これを月経といいます。子宮内膜症とは、子宮内膜様の組織が、何らかの原因で子宮体部の内側以外の場所、例えば卵巣や腹膜などにでき...

  • 当院における鉄欠乏性貧血治療剤の使い方

    子宮筋腫などによる過多月経や、分娩時の出血が原因で鉄欠乏性貧血をきたす女性は少なくありません。そのような方に対して、貧血治療剤である鉄剤の内服薬が第一選択になりますが、消化器症状などの副作用のため、内服薬を継続することが困難な場合があります...

  • 低用量ピル(OC・LEP)のデメリットと対策

    避妊のための経口避妊薬(OC),月経困難症の治療目的で使用する低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)の有用性は、広く知られています。一方で、その有害事象を心配されている方も少なくありません。今回は、OC・LEPのデメリットとその対...

  • 当院が考えるHPVワクチン接種の適齢期は“14歳”

    HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン接種が子宮頚がん発症予防に有用であることは広く知られており、当院でも接種される方が少しずつ増えてきています。しかし、定期接種年齢(小学校6年生~高校1年生相当)かつ性体験デビュー前に接種する方が、それ...

  • 夏かぜの治療薬

    令和5年8月現在、近隣では夏かぜが流行している印象があり、咳や痰、咽頭痛で受診される妊婦さんが増えてきました。また、様々な薬剤が出荷制限され、これまで処方していた薬剤の中には、入手困難なものもあります。そこで今回は、最近当院で処方している夏...