院長コラム
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血栓症既往のために低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)が服用できない時は「ディナゲスト錠」を考慮
LEPは月経困難症に対して保険適応がある女性ホルモン製剤であり、過多月経、排卵痛、月経前症候群(PMS)への治療効果も期待できます。ただし、LEPに含まれているエストロゲンは血栓を生じさせる可能性があるため、血栓症既往の方にLEPを使用する...
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妊娠中の子宮頚部細胞診で、異常が見られた妊婦さんへの対応
一定期間子宮頚がん検査を受けていない妊婦さんに対して、妊娠初期に子宮頚部細胞診を行うことが推奨されています。当院では、ほとんどの妊婦さんに対して、妊娠9週前後に子宮頚部細胞診を行っています。検査で異常が見られた場合、原則として非妊娠時と同様...
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当院における前置胎盤の対応
前置胎盤とは胎盤が内子宮口を覆っている状態で、妊娠中に大出血を起こすことがある非常に重大な産科合併症の一つです。原則として、前置胎盤の妊娠中および分娩の管理は高次施設で行う必要があります。小規模クリニックである当院の役割は、適切な時期に前置...
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女性アスリートは鉄欠乏性貧血にご注意
女性は男性に比べて鉄欠乏性貧血になりやすいことは知られています。さらにアスリートは、運動による鉄排出の増加(汗など)、鉄需要の増加(血液や筋肉の増加など)のため、鉄の必要量が多く、鉄の摂取量が少ないと容易に鉄欠乏性貧血になりやすいそうです。...
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新型コ新型ロナウイルスワクチンの前に“麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)”の接種を
2月4日は“風(2)疹(4)の日”です。妊婦さんが妊娠20週頃までに風疹に感染すると、赤ちゃんが先天性風疹症候群(難聴・白内障・心疾患など)をきたす可能性があります。風疹を予防するためには、予防接種で抗体をつけることが勧められています。ただ...