院長コラム

  • 当院における妊娠34~36週切迫早産の対応

    妊娠22週以降、37週未満の分娩を早産といい、特に正期産に近い妊娠34週から36週までの早産をLate preterm(LP)といいます。LPで生まれた赤ちゃんは、必ずしも新生児科の管理が必須という訳ではありませんが、低血糖、黄疸や呼吸障害...

  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の生涯の健康リスク

    多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、月経異常(無月経・希発月経など)、多嚢胞卵巣(超音波検査での診断)、ホルモン血液検査(血中の男性ホルモン高値または黄体化ホルモン基礎値高値・卵胞刺激ホルモン基礎値正常)の3項目で診断されます。PCOSは、排...

  • 女性のライフステージに応じたお勧め避妊法

    避妊法を選択するにあたり、理想的な条件としては、避妊効果が確実・簡単に使える・経費がかからない・副作用がない・女性の意志だけで実行できる・避妊以外の健康上の利点が期待できる、などが挙げられます。ただし、現実的に全てを満たす完璧な避妊法はなく...

  • 新型コロナで「不安な時代」に“加味帰脾湯”

    新型コロナウイルス感染の第6波の中、精神的に不安となり、疲労感や不眠に悩まされている方は少なくありません。そのような症状に対して、漢方薬は非常に有用です、当院では特に最近、“加味帰脾湯(カミキヒトウ)”を処方することが増えてきました。今回は...

  • 中高年女性の尿漏れとその対策

    2月20日は「尿もれ克服の日」、だそうです。現在、40歳以上の女性の40%以上が尿漏れの経験があるといわれていますが、医療機関へ受診しないで一人悩まれている方が多いようです。今回は、「女性医学ガイドブック更年期医療編 2019年度版」などを...