院長コラム

  • 当院におけるB群溶連菌陽性の妊婦さんの管理

    B群溶連菌(B群溶血性連鎖球菌:GBS)は、経腟分娩の際、母体から児へ感染する可能性がある細菌です。新生児に敗血症や髄膜炎などの重篤な感染症を引き起こすこともあるため、GBS陽性妊婦さんに対する分娩時の管理は非常に大切です。今回は、「産婦人...

  • 児の食物アレルギー予防のために、妊婦・授乳婦の食物除去は原則必要なし

    以前は児の食物アレルギーを予防する目的で、妊娠中や授乳中の母親の過剰なまでの食物除去が行なわれていたそうですが、最近では考え方が変わってきているようです。今回は、「東京産婦人科医会誌 第52号」に掲載されております帝京大学医学部小児アレルギ...

  • ホルモン補充療法に期待される効果(2)

    前回に引き続き、更年期医療の柱であるホルモン補充療法(HRT)に期待される効果について、「ホルモン補充療法ガイドライン2017年度版」(日本産科婦人科学会・日本女性医学学会)、「女性医学ガイドブック 更年期医療編2014年度版」(日本女性医...

  • ホルモン補充療法に期待される効果(1)

    閉経前後の更年期と呼ばれる時期に、女性ホルモンであるエストロゲンは急速に減少し、様々な症状が出現します。ホルモン補充療法(HRT)とは、エストロゲンを補うことで、それらの症状を軽減、改善させる治療です。また、エストロゲン低下が原因の慢性的な...

  • 当院における後期早産児への対応 ~妊娠36週未満は母体搬送または新生児搬送~

    当院は病床数8床で、産婦人科医1人と助産師だけのこじんまりとしたクリニックです。したがって、当院ではリスクが少ない妊婦さんを対象に分娩を取り扱っていますが、何が急に起こるかがわからないのがお産です。今回は、妊娠34週以上37週未満の早産(後...