院長コラム

  • 過多月経の診断と治療

    正常の月経は「持続期間が3~7日、経血量が20~140ml」とされていますが、子宮筋腫などの疾患があると、過長月経・過多月経となり生活に支障をきたす場合や、鉄欠乏性貧血になってしまうことがあります。今回は、「女性医学ガイドブック 思春期・性...

  • 外陰皮膚に生じる細菌感染症

    外陰部に発生する炎症性疾患のうち、皮膚表面に存在する細菌が原因の毛嚢炎(毛包炎)は、比較的よく見られる感染症の一つです。今回は、毛嚢炎など外陰皮膚に生じる細菌感染症について説明します。 毛嚢炎(毛包炎)毛嚢炎は、黄色ブドウ球菌やA...

  • 若年女性の月経不順・無月経に対して行うホルモン療法

    思春期から性成熟期女性の月経不順・無月経といった卵巣機能不全に対して、女性ホルモン製剤を用いた治療が基本になります。今回は、当院で若年女性に対して主に行っておりますホルモン療法について説明します。 ホルムストローム療法ホルムストロ...

  • オキシトシンの作用と社会的行動

    脳の視床下部で産生され、下垂体から分泌されるオキシトシンというホルモンは、子宮を収縮する作用があります。その作用を利用して、分娩誘発・促進にはオキシトシン製剤が広く用いられます。ただし、オキシトシンには他にも多くの作用があり、親子の愛着行動...

  • サイトメガロウイルス感染が疑われる母児の検査について

    サイトメガロウイルス(CMV)は、ヘルペスウイルスと同じグループで、母児感染を引き起こす病原体です。ただし、ヘルペスウイルスは、主に分娩中の産道感染であるのに対し、CMVは妊娠中、胎盤を通じて母体から胎児へ感染します。今回は、「産婦人科診療...