院長コラム

  • 器質性疾患のない過多月経の薬物療法

    子宮筋腫(特に粘膜下筋腫)や子宮腺筋症など器質性疾患がない場合でも、過多月経をきたすことがあります。今回は、「産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2020」を参考に、器質性疾患のない過多月経の薬物療法について説明します。 止血剤...

  • 妊娠希望者の貧血管理

    女性は月経により周期的に出血しており、その度に鉄を喪失しています。しかし、日頃から鉄分を多く含む食事を摂取していないと、貧血や鉄欠乏症になってしまいがちです。特に妊娠期・授乳期には鉄の需要が増加するため、妊娠をご希望される方は、あらかじめ適...

  • 更年期障害に対する“4番目”の薬物治療「プラセンタ注射剤」を中心に

    閉経前後の更年期女性は、エストロゲン(女性ホルモン)の低下、加齢、ストレスなどにより、様々な精神症状、身体症状をきたすことが知られています。これらを更年期症状といい、生活に支障きたす状態になれば更年期障害といって、治療の対象になります。今回...

  • 低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬を用いた月経周期変更の方法

    低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(OC・LEP)は避妊(自費)、月経困難症(保険)で用いられるホルモン剤ですが、月経周期変更にも利用することができます。通常、周期変更には、確実性の高い中用量エストロゲン・プロゲスチン...

  • 思春期女性の続発性無月経に対する初診時の診察手順

    これまであった月経が3か月以上停止したものを続発性無月経といいます。特に、思春期女性は卵巣機能が発達途上であるため、続発性無月経を主訴に受診される方も少なくありません。今回は、思春期女性(12~18歳ごろ)の続発性無月経に対する、初診時の診...