院長コラム

  • 精神症状が主体の月経前症候群の治療

    月経前症候群(PMS)とは、月経前3~10日の黄体期(高温期)の間続く精神的、身体的症状で、月経の発来とともに減退ないし消失するものをいいます。月経を有する女性の70~90%は何らかの月経前症状を認め、日常生活に支障をきたす中等度異常のPM...

  • 母体の食事と離乳食が児のアレルギーにどのように影響するか?

    近年、乳幼児のアレルギー疾患の増加が著しく、その予防について様々な方法が言われています。以前は、妊娠中、授乳中の母親は、アレルギーの原因となりうる食物を制限することが勧められていましたが、最近の研究では、むしろ食物制限がアレルギー疾患発症を...

  • 妊娠中の子宮頚がん検査で異常細胞が見つかった方へ

    子宮頚がん患者さんの約3%は妊娠中に発見され、妊娠中の細胞診異常の頻度は約1.4%といわれています。そのため、一定期間子宮頚がん検査を行っていない妊婦さんには、妊娠初期に子宮頚部細胞診を行う必要があります。今回は、妊娠中に子宮頚部細胞診で異...

  • 首都圏での風疹の流行にご注意

    2018年8月14日、厚生労働省は風疹の流行の兆しがみられるとして、全国の自治体へ予防接種の徹底などを呼びかける通知を出しました。今年は首都圏を中心に急増しており、今年の現時点までの累計患者数が昨年一年間の患者数をすでに超えています。今回は...

  • 新生児聴力スクリーニング検査の意義

    先天性難聴は、出生1000人当たり1~2人に発生する比較的頻度の高い疾患です。遺伝的な要因も多いですが、約半数はリスク因子を持たない児に発生しています。そのため、本来であれば新生児全員を対象に新生児聴力スクリーニング検査を行うことが理想です...