院長コラム

  • 当院における人工妊娠中期中絶の対応

    当院では、母体保護法を遵守する形で、妊娠12週以上、22週未満の妊娠中期中絶を行なっています。ただし、母体合併症がある方、前置胎盤の方、単なる妊娠中絶を希望されている方についてはお断りしています。今回は、当院での適応と手術の流れなどについて...

  • 黄体機能不全の診断と治療

    卵子が入っている卵胞が破裂し、卵子が飛び出た後(つまり排卵の後)、卵胞は黄体という組織に変化します。その黄体から黄体ホルモンが分泌されますが、これは妊娠の維持に欠かせない、大変重要なホルモンです。今回、黄体ホルモンの分泌異常のため、妊娠に適...

  • ホルモン補充療法の禁忌症例と慎重投与症例~ホルモン補充療法ガイドライン2017年度版から~

    エストロゲンの低下に伴う更年期障害や閉経後骨粗鬆症などに対して、エストロゲンを投与するホルモン補充療法(HRT)は大変有用です。しかし、HRTによる副作用は決して少なくないため、HRTを開始するにあたっては既往歴や合併症の内容に注意を要しま...

  • 当院における妊娠初期(妊娠12週未満)の流産手術・人工妊娠中絶手術

    以前から当院では、妊娠12週未満の流産手術や人工妊娠中絶手術に際し、金属性の吸引管による「電動吸引法」を行なって参りました。しかし最近では、より合併症が少ない「手動真空吸引法」が学会として推奨され、今年から当院でも取り入れるようになりました...

  • 産婦人科領域における「加味帰脾湯」の使用について

    更年期障害、月経前症候群や産後精神症状など、産婦人科領域で漢方薬を使用することは少なくありません。今回は、主に精神症状がある方に使用することが多い「加味帰脾湯」を中心に、情報を共有したいと思います。  「加味帰脾湯」の効...