院長コラム
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この夏、「メノエイドコンビパッチ」の貼り方を見直してみましょう
女性ホルモン(エストロゲン)が低下することでみられる更年期障害に対し、ホルモン補充療法(HRT)は非常に有用で、当院でも多くの方に行っています。ただし、子宮を有している方の場合、エストロゲンのみを補充すると、子宮内膜組織が増殖し子宮体がんの...
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月経前症候群(PMS)は「女性ホルモンの波による“船酔い”のようなもの」
女性は、ホルモンの様々な“波”を乗り越えて、日々を過ごしています。それはあたかも、大海原を進んでいる小舟のようです。先日、私が世話人を務めます学術講演会で、福島県立医科大学産婦人科特任教授の小川真里子先生に、PMSについてご講演頂きました。...
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ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを産婦人科クリニックで接種することのメリット
発がん性の高い(ハイリスク)HPVの感染が子宮頚がんの主な原因であることは、多くの方に知られるようになりました。そして、HPVワクチン接種が子宮頚がん予防に有用であるとの話も、ある程度広まってきました。さらに、“定期接種”として小学校6年生...
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妊婦さんは鉄欠乏性貧血に注意
先日、東邦大学医療センター大橋病院主催の講演会に参加してきました。今回は貧血と鉄剤投与に関する講演で、開業医として実践的な内容でした。特に、東邦大学医学部産科婦人科学講座(大森)主任教授であり、私の山口大学時代の先輩である中田雅彦先生からは...
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閉経近くの子宮筋腫の管理
女性ホルモンの影響で大きくなる子宮筋腫は、閉経以降小さくなることが期待されます。そのため、閉経前の40代後半以降の方で、子宮筋腫による自覚症状が乏しく、肉腫という悪性の所見がみられない場合は、治療せずに経過観察することがあります。ただし、過...