院長コラム
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月経困難症に対する女性ホルモン剤の使い分け
月経困難症に対して鎮痛剤を服用していてもその効果が不良な場合、女性ホルモン剤を使用することがあります。子宮内膜組織で合成される痛み物質が月経痛の原因の一つと考えられており、「子宮内膜組織の増殖を抑えることで、痛み物質を減らそう」という発想か...
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女性の健康的な生活を妨げる婦人科疾患
4月10日は「女性の日」、そしてこの日を起点とした1週間は「女性週間」と制定されています。女性週間の期間中は、女性の地位向上を目的とした活動が各地で盛んに行われると思います。今回は、産婦人科医の立場から、女性の生活の質に影響を及ぼすことが多...
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“健やかなはじまり、希望のある未来へ”
4月7日はWHO世界健康デーで、毎年様々なテーマが掲げられています。2025年のテーマは「Healthy beginnings, hopeful futures(健やかなはじまり、希望のある未来へ)」とのことです。「母親と赤ちゃんの健康は、...
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エストロゲンが女性の体を守っている
10歳前後になると、卵巣にある卵胞という組織からエストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンが分泌され始めます。思春期にその分泌量は急増し、性成熟期は高値で安定していますが、40歳頃から減少し始め、更年期には急減し、閉経後は同世代の男性の...
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HPVワクチン・キャッチアップ接種を一回も受けなかった方へ
令和7年3月31日まで、1回もHPVワクチン接種を受けなかったキャッチアップ世代の方の多くは、自らの意思で“ワクチン接種はしない”という判断をされたのでは、と思います。その意思や判断は、もちろん尊重すべきものです。ただし、ご自身の身を守るた...