院長コラム

2020年当院が取り組むべき“持続可能な開発目標(SDGs)”

新年おめでとうございます。
皆様、どのような新年を迎えられたでしょうか。
2020年初めてのコラムは、昨今話題になっています「持続可能な開発目標(SDGs)」の中で、当院が取り組むべき課題について説明したいと思います。今回は「SDGs入門」(日本経済新聞出版社)、「60分でわかる!SDGs超入門」(技術評論社)などを参考にしております。

 

 

SDGsとは?

SDGsは「持続可能な開発目標: Sustainable Development Goals」の略で、2015年に国連総会で採択された、国連加盟国全てが達成を目指す2030年までの国際目標です。SDGsは17個の目標と169個のターゲット(より具体的な目標)からなり、国だけでなく一般企業に対しても取り組むことが求められているようです。

 

 

17個のSDGs目標

17個の目標のポイントは、次のようにロゴに記載されています。

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基板をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

医療施設でもSDGsに取り組んでいる施設があり、特に群馬県の「産科婦人科舘出張 佐藤病院」さんは2018年に「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞されています。
実は私がSDGsについて知ったのは昨年の事で、今は折に触れて勉強しております。そのためSDGsに関して理解していない事がほとんどですが、まずは当院としてできるところから行動していこうと、考えております。

当院は小さな施設ですので取り組める目標は限られていますが、17個の目標のうち、当院が果たすべき3つの目標と5つのターゲットを挙げてみます。

 

 

【目標2】
飢餓を終わらせ、食糧安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する

・2.2:あらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦および高齢者の栄養ニーズへの対応を行なう(一部省略)。

 

 

【目標3】
あらゆる年齢の全ての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

・3.1.妊産婦の死亡率を減少させる(改変)

・3.2.新生児死亡率を減少させる(改変)

・3.7.家族計画、情報・教育および性と生殖に関する保健サービスを全ての人々が利用できるようにする(一部省略)。

 

【目標5】
ジェンダー平等を達成し、全ての女性および女児の能力強化を行なう

・5.2.人身売買や性的、その他の種類の搾取など、全ての女性および女児に対する公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。

 

 

次回のコラムでは、以上3つの目標への当院の具体的な取り組みについて、説明したいと思います。