院長コラム

水子さんのご供養をさせて頂きました ~玉川・世田谷区産婦人科医会合同水子慰霊祭のご報告~

先日、世田谷区深沢にあります医王寺さんにおきまして、玉川・世田谷区産婦人科医会合同の水子慰霊祭が行なわれ、当院からは私、師長、助産師3名、栄養士2名の計7名が参加致しました。ご住職の太く響き渡る読経を聴きながら、様々な事情によりこの世に誕生することが叶わなかった小さい命に手を合わせ、ご供養させて頂きました。

私が所属しています玉川産婦人科医会は、学術講演会や研修会の開催など様々な活動をしておりますが、年に一度の水子慰霊祭の開催も大切な活動の一つであり、昭和30年代から60年以上にわたり受け継がれています。

今年お世話になりました「医王寺」さんは真言宗智山派の寺院で、当院に近いこともあり、以前からご縁を頂いておりますお寺さんです。水子慰霊祭開催を医王寺さんにお願いしたのは、今回で2回目となりますが、これまでは下馬の「西澄寺」(真言宗智山派)さん、九品仏の「浄眞寺」(浄土宗)さんで慰霊祭を行なって参りました。

尚、患者さまの中には様々な信仰をお持ちの方がいらっしゃいますので、産婦人科医の団体が主催し、寺院で水子慰霊祭を行なうことに対しては、様々なご意見があるかもしれません。そこは、産婦人科医療に携わる者の水子さんに対する純粋な気持ちの表れであると、ご理解頂ければ幸いです。

流産手術や中絶手術に携わる産婦人科医として、日頃から水子さんに対する畏敬の念を忘れないように心掛けておりますが、この度水子慰霊祭に参加し、その思いが一層強くなりました。
スタッフ一同、これからも命に真摯に向き合いながら、産婦人科診療に勤しんで参る所存です。