院長コラム

2024年の年頭にあたって

新年おめでとうございます。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
令和6年最初のコラムは、当院が今年特に力を入れていきたい“診療の柱”についてお伝え致します。

産後ケア入院
令和5年から開始致しました「産後ケア入院」ですが、現時点ではご利用された方はまだ多くはありません。
当院の「産後ケア入院」は、
①24時間経験豊富な助産師によるきめ細かなサポート
②診察・治療・処方が必要な場合は産科医(院長)がいつでも対応
③褥婦さんに必要な栄養素・カロリーを考えた栄養士の手作りで美味しいお食事・おやつのご提供
の三つが大きな特徴です。
当院で健診・分娩されていない方も、世田谷区以外にお住いの方にも、お気兼ねなくご利用頂けます。
また、今年は世田谷区との連携を更に充実させて、特に世田谷区民の方々がご利用頂きやすいシステムにしていきたいと考えています。

日帰り手術・外来処置
当院ではこれまで、流産手術、人工妊娠中絶手術、外陰部尖圭コンジローマ切除術、バルトリン腺膿瘍開窓術、外陰・膣レーザー治療などを行って参りました。
そして、昨年末より「子宮内膜ポリープ切除術」を開始致しました。局所麻酔(または全身麻酔)による日帰り手術(MVA:手動真空吸引法)です。
今年は更に多くの方々に、負担の少ない日帰り手術・外来処置を提供して参ります。

HPVワクチン接種“キャッチアップ世代”へ最後の勧奨
小学校6年生から高校1年生相当の女子は、定期接種として無料でHPVワクチンを接種することができます。
さらに特例として、令和7年(2025年)3月まで、「平成9年年度(1997年4月2日)~平成19年度(2008年4月1日)生まれ」の女性も無料で接種することが可能です。
通常は6か月で3回の接種が必要であることから、3回とも無料で接種するためには、今年令和6年の9月までに1回目の接種を終わらせなければなりません。
HPV未接種の方が「約10万円分の国・自治体からのプレゼント(9価ワクチン:シルガード9)」を受け損ねないよう、情報提供に力を入れて参ります。

私が当院での診療を行うようになって、今年25年目となります。
令和6年、初心を忘れず、皆様に良質な産婦人科医療を提供して参ります。
本年も宜しくお願い申し上げます。