院長コラム

2023年を振り返って

今年5月、新型コロナウイルスの5類感染症への移行に伴い、当院での陣痛時のご主人の付き添い、分娩時のご家族の立ち合いなど、段階的に制限を解除して参りました。
また、4月には、9価のHPVワクチンの「シルガード9」が定期接種の対象となり、今ではHPVワクチンの主流になっています。
このように、令和5年は医療全体、そして産婦人科領域にとって、とても大きな一年であったと思います。
今回は、2023年を振り返り、当院での主な出来事3選をお伝え致します。

経口妊娠中絶薬「メフィーゴパック」取り扱い開始
令和5年4月に認可された「メフィーゴパック」を当院では10月から取り扱いを開始しました。
当院での使用にあたっては様々な条件がございますが、適応・服薬方法・副作用・手術の可能性・料金など、ご了承された方を対象に「メフィーゴパック」を使用致します。
令和6年以降も、人工妊娠中絶をご希望される方の心身の負担を最小限にするため、手術と内服薬の両輪で対応して参ります。

マタニティヨガ・産後ヨガの再開
これまでコロナの影響で動画配信のみとなっていましたマタニティヨガを10月から再開致しました。
リアルと動画の“ハイブリッド”で、より快適なお産や育児をサポートして参ります。特に初産の方は、一回でもリアルなマタニティヨガご参加をお勧めします。
また、11月には産後ヨガも再開しました。心身のリフレッシュはもちろん、助産師への育児相談の場として、あるいはママ友作りの場としてもご利用下さい。

大人の方への“女性健康セミナー”開催
当院では、来院される方だけでなく、受診はしていないが女性特有な心身の悩みをお持ちの方に対して、産婦人科的情報の提供にも力を入れています。
その一環として、2年前より近隣の区立中学高、都立高校、そして校医を務めている私の出身高校の生徒の皆さん対して、男女一緒に対面式または動画による性教育授業や生涯健康教育を行ってきました。
そして令和5年、中高生だけでなく、社会人の方々への“女性健康セミナー”を始めました。初回は玉川法人会の会員の方を対象とした小規模の会でしたが、多少はお役に立てたようです。
来年以降、対象を広げ、規模も大きくしていきたいと考えております。

今年一年、この拙いコラムをお読み頂きました皆様、当院を受診されました皆様、誠に有難うございました。
当院の取り組みや診療が、皆様のお役に立つことができていれば幸いです。
令和6年が皆様にとりまして素敵な一年になります事、心よりお祈り申し上げます。