院長コラム

院内で心肺蘇生法訓練を行いました

当院では定期的に全スタッフ対象の「心肺蘇生法訓練」を行っています。
本日、受付スタッフと栄養士スタッフは通常の心肺蘇生法を、助産師スタッフは分娩中の妊婦さんが心肺停止となったケースを想定して訓練をしました。

倒れている人を見かけたケース

  1. 鎖骨を叩きながら、大声で「大丈夫ですか?」と呼びかける。
  2. 反応がなければ、近くにいる人に119番に通報してもらえるようにお願いし、別の人にAEDを持ってきてもらうようにお願いする。
  3. 明らかな呼吸がなければ胸骨圧迫を開始する。胸骨のやや下を、強く(5cm程度沈むように)・速く(100-120回/分)・絶え間なく(中断は最小限)行う。
  4. 可能であれば胸骨圧迫30回ごとに2回人工呼吸(1秒に1回)を行う。
  5. AEDが到着したら装着して、指示に従う。解析中・電気ショックの際は患者さんから離れる。

分娩室での妊婦さんのケース

  1. 心肺蘇生をしながら、「母体救命搬送システム」に連絡、救急車及び搬送先高次施設の手配を要請する。
  2. 分娩室に常備しているAEDを速やかに装着する。
  3. 人工呼吸はバッグ&マスクを使用する。
  4. 分娩前の場合は、母体の子宮を用手的に左方へ移動する。

本日は訓練用マネキンを用いて、数名が交代しながら訓練を行いました。
いざという時に適切な対応をするためには、定期的に体を動かして練習する事が大切であると考えています。
今後も引き続き、医師・助産師だけでなく、医療従事者以外のスタッフも、定期的に心肺蘇生法訓練を行って参ります。