院長コラム

自治体からの“10万円”相当のプレゼント、もらい損ねていませんか? ~HPVワクチン・キャッチアップ接種のススメ~

性交によって発がん性の高いヒトパピローマウイルス(ハイリスクHPV)に感染することが、子宮頚がんの原因といわれています。そのため、HPVワクチンの接種が子宮頚がん予防として推奨されています。
HPVワクチン接種の効果は非常に高く、4価ワクチン(ガーダシル)で約7割、9価ワクチン(シルガード9)で約9割も子宮頚がんリスクを減らすことができます。
現在、小学校6年生から高校1年生相当の女子は、定期接種の対象として無料で接種することができます。
実はかつてわが国には覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが)“HPVワクチン接種を国が積極的に勧奨しない”という時代がありました。
丁度、HPVワクチン接種を勧められていなかった「平成9年度生まれ~平成18年度生まれ(誕生日:199742日~200741日)」の女性が不公平にならないように、期限付きですが、3回の接種を公費で受けられるようになっています。
ただし、その期限は“令和7年(2025年)3月まで”です。3回全て無料で接種するためには、それまでの間に、原則“6か月間で3回接種”を終わらせないといけません。つまり、令和5年10月時点で、あと1年半を切ってしまったということです。
まだHPVワクチン接種を受けていない方は、年末慌ただしくなる前に、まずは一回目の接種を受けて頂く事をお勧めします。
ちなみに、9価ワクチン「シルガード9」を3回とも自費で接種した場合、10万円前後かかります。自治体からの10万円相当のプレゼント”、将来の自分や家族のために是非受け取って下さい。