院長コラム

“新型コロナワクチン“ “インフルエンザワクチン” “HPVワクチン”の接種間隔

これまで、新型コロナワクチン前後に他のワクチン接種をする場合、13日以上間をあけるよう指導されていました。
しかし、この度インフルエンザワクチンに限り、接種間隔の規定が廃止されました。
そこで今回は、婦人科に関連のあるHPVワクチンを含めて、各ワクチンの接種間隔について共有したいと思います。

 

“新型コロナワクチン”と“インフルエンザワクチン”は間隔をあける必要なし(同時接種も可能)

新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種については、単独で接種した場合と比べて、有効性および安全性が劣らないと報告されたそうです。
諸外国では、これら二つのワクチンの同時接種を認めていることから、わが国でも新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンについては、接種間隔の規定を廃止し、同時接種も認めることになりました。

 

新型コロナワクチン”と“HPVワクチン”は引き続き「13日以上の間隔」をあけて接種

HPVワクチンを含め、インフルエンザワクチン以外のワクチンについては、従来通り13日以上の間隔をあけることとなりました。
例えば、月曜日に新型コロナワクチン(またはHPVワクチン)を接種した場合、2週間後の月曜日以降にHPVワクチン(または新型コロナワクチン)を接種するようにしましょう。

 

新型コロナウイルスの収束が見えない今、行政では令和4年秋からのオミクロン株対応ワクチンの接種に向けて、準備を整えているとのことです。
また、過去二年間インフルエンザが流行していないため、抗体を持たない方が多く、今年の秋から冬にかけてインフルエンザワクチン接種も重要になると思われます。
さらに、子宮頚がんの予防のため、HPVワクチン接種も国から積極的に推奨されています。
これらワクチンの接種間隔をご理解した上、適切に接種するようにしましょう。