院長コラム

国立病院機構東京医療センター産科への妊婦さんの紹介について

当院は東京医療センターの連携施設であり、これまでも多くの患者さん、妊産婦さんを紹介させて頂いております。
このたび東京医療センターから、令和3年5月時点での新たな予約システムや和痛分娩に関するご案内が届きました。
今回は、当院から東京医療センターへの紹介の流れも含めて、ご紹介します。

 

一般的な従来の紹介の流れ

当院では東京医療センターでの分娩が望ましいと判断した場合、妊娠10週頃に紹介状をお渡しし、妊娠11~12週頃東京医療センターを受診して頂いております。そこで、東京医療センターでの分娩予約と妊娠34週頃の次回外来予約をお取り頂きます。
妊娠13週頃から妊娠32週頃までは、原則として当院にて妊婦健診を行います。
ただし、産科合併症の増悪などを認めた場合、早めに東京医療センターにお戻り頂くことがあります。

 

「事前登録」のサービス開始

この度、東京医療センターから「事前登録」のサービスを開始するとのご案内がありました。妊婦さんが妊娠初期に東京医療センターを受診する代わりに、当院からFAXで分娩予約と妊娠34週頃の外来予約をお取りするシステムです。
事前登録された妊婦さんは、当院の休診日や時間外に産科的な異常を認めた場合、直接東京医療センターでの診察が可能となります。
当院としては、重大な合併症がない妊婦さんで、「帝王切開の既往」「子宮筋腫核出術の既往」「低身長」「肥満」「東京医療センターでの分娩希望」の方を「事前登録」の対象に考えています。
合併症のある方や妊娠初期の東京医療センターでの診察が望ましいと判断した場合は、従来通りの流れで紹介致します。

 

和痛分娩の再開

一時中断していた和痛分娩を再開したとのご案内がありました。
対象は経産婦さんのみで、件数に限りがあるようです。
そのため、東京医療センターでの和痛分娩ご希望の妊婦さんは、従来通り妊娠初期に紹介させて頂きます。

 

東京医療センターは当院に最も近い高次施設です。
これからも、母児の健康のために病診連携を充実させていきたいと考えています。
分娩は東京医療センターで予定し、健診はクリニックをご希望の妊婦さんにも対応していますので、是非ご相談下さい。