院長コラム

令和4年の年頭にあたり

明けましておめでとうございます。

皆様、どのように新年をお過ごしでしょうか。
私たちは「今年一年、新型コロナウイルス感染対策をしっかり行いつつ、いかに充実した産婦人科医療を提供できるか」が大切であると考えています。
今回は年頭に当たり、令和4年の当院の抱負について述べさせて頂きます。

 

母親学級の“制限付き再開”

新型コロナウイルス感染拡大を機に一時中断していた母親学級ですが、今月から再開することと致しました(6月分娩予定者から)。
これまで、動画配信あるいは個別に妊婦指導をしておりましたが、やはり限界があり、妊婦さんからもリアルの母親学級再開を望む声が聞かれておりました。
ただし、3密を避けるため、当分の間は当院分娩予定の妊婦さんのみとさせて頂き、他施設分娩予定者やご主人にはご遠慮頂く旨、ご了承下さい。

 

ヒトパピローマウイルス(HPV)接種の“促進”

昨年、国は「HPVワクチン接種の積極的勧奨の差し控え」を破棄し、今年4月から積極的にHPVワクチン接種を推し進める方針へと大転換致します。
実は、世田谷区では昨年より「事実上積極的勧奨」に踏み切っておりましたので、剥年後半から定期接種の希望者が急増していました。ただし、国を挙げての「大号令」によって、今年は益々接種者が増えることが予想されます。
今年は当院でも、定期接種世代の「4価ワクチン」だけでなく、それ以外の方に対する「4価ワクチン」「9価ワクチン」の接種に力を入れて参ります。

 

近隣の中学校・高等学校への“性教育授業”

東京都では都内の公立中学校、高等学校などを対象に、カリキュラムとしての性教育授業を推進しています。東京産婦人科医会では都の要請を受け、産婦人科医を各学校へ派遣し、性教育授業を行っております。
私は、新型コロナ感染拡大以前に高等学校教職員向けの性教育講義を経験しておりますが、今年は、中高生の皆さんに直接性教育授業を行う予定です。授業のコマ数や時間は十分ではありませんが、少しでも有益なお話をお伝えできればと考えています。

 

当院ではスタッフ一同、良質な産婦人科医療の提供を心掛けております。
今年も地域医療のため尽力して参りますので、何卒お願い申し上げます。
最後になりましたが、皆様のご多幸、ご健康を心よりお祈り申し上げます。