院長コラム

令和元年度世田谷区骨粗しょう症検診について

世田谷区では、30歳から70歳までの女性に対し、5年ごとの骨粗しょう症検診を推奨しています。
今回は、令和元年度の世田谷区骨粗しょう症検診のご案内致します。

 

○ 対象者

2019年4月1日から2020年3月31日の間に、30・35・40・45・50・55・60・65・70歳になられる世田谷区民の女性。

○ 検診期間

2019年6月1日~2020年3月31日
ただし、申し込み期限は2020年3月6日まで。

○ 検診内容

問診と骨密度測定

当院では超音波骨密度測定装置(アロカ AOS-100SA)を用いて踵の骨で骨密度を計測します。検査時間はたったの数秒で、結果はすぐに説明致します。尚、エコーゼリーを使用しますので、アルコールのアレルギーの方でも検査可能です。

○ 自己負担金

400円

○ 申込み先および申込み方法

〒154-8504
世田谷区世田谷4-22-35
世田谷保健所健康推進課
℡03-5432-2447

上記に電話、葉書またはインターネットでお申し込み下さい。

○ 当院への受診方法

申込み後、世田谷区保険所健康推進課から受診票が送られてきます。診療時間内に電話で当院の予約をお取り頂き、当日受診票をご持参下さい。

○ 骨粗しょう症検査結果の評価

問診では、閉経か否か、2cm以上の身長短縮があるか、食生活の状況、運動習慣の有無などを確認します。

骨密度計測では、20~44歳の若年女性の平均を100%としたときに、骨密度が何%であるかを評価します。70%未満を骨粗しょう症疑い、70~80%を骨量減少疑いとして評価します。

問診および骨密度計測結果を総合的に評価し、精査・治療が必要かどうか判定します。

○ 精査・治療が必要と判断した場合の方針

骨粗しょう症・骨量減少症が疑われた場合、骨代謝の治療薬を服用していない方は精査・治療対象となります。

当院では閉経後~60歳までの方に対して、ホルモン補充療法(HRT)を第一選択としており、必要に応じてエディロール(ビタミンD製剤)を併用します。また、ビスフォスフォネイト製剤といった骨粗しょう症治療薬を処方することもあります。

極端に骨密度が低い方や未閉経の骨量減少傾向の方には整形外科を紹介致します。

 

30~40歳の方には、ご自身の骨の貯金の確認を目的として、
45~50歳の方には、閉経前の骨量の確認を目的として、
55~60歳の方には、閉経後骨粗しょう症の判定を目的として、
65~70歳の方には、老年期骨粗しょう症の判定を目的として、
どのご年代の女性にとりましても定期的な骨粗しょう症検査は非常に重要です。
少なくとも5年に1回は骨密度検診を受けましょう。