院長コラム

デリケートゾーンのケア

20~50代女性の5人に1人はデリケートゾーンのにおい、ムレ、かゆみ、おりものといった悩みを抱えているといわれています
今回は、デリケートゾーンのケアについて説明します。

 

 

におい・ムレ・かゆみの原因

尿や汗、月経中は経血などにより、デリケートゾーンは常に高温多湿状態になっています。さらに下着やナプキンなどでムレやすくなっており、その刺激による接触皮膚炎でかゆみをきたしている可能性があります。

また、カビの一種であるカンジダや雑菌が繁殖してにおい・かゆみの原因になることがあります。
特に、魚が腐った様な異臭の場合、ガードネレラ菌といった細菌による腟炎が原因になっているかもしれません。

 

 

デリケートゾーンのトラブル対策

におい・ムレの対策として、皮膚の刺激を和らげ、雑菌の繁殖を抑えることが重要です。また、免疫力を落とさないようにすることも大切です。

(1) 通気性がいい下着を着用し、こまめにはき替える。

(2) おりものシート、生理用ナプキン、尿漏れパットなどはご自身の肌に合ったものを選び、こまめに取り替える。

(3) 規則正しい生活、バランスの取れた食生活、適度な運動習慣、良質で十分な睡眠を心がけ、ストレスをためず、免疫力を低下させないようにする。

(4) 毎日のお風呂やシャワーでデリケートゾーンを清潔に保つ。ただし、あまり刺激の強い石けんは使用しない。

(5) シャワートイレを使用する際は、汚水が腟入口部や尿道口付近にかからないように注意する。

 

 

デリケートゾーン用の石鹸「コラージュフルフル泡石鹸」

当院ではデリケートゾーンのトラブルに対し「コラージュフルフル泡石鹸」をお勧めしています。

弱酸性で低刺激性であるため、外陰炎で治療中の方でも使用可能です。
また、抗真菌(かび)成分と殺菌成分が配合されているため、カンジダや細菌の感染予防も期待できます。
ただし、膣内は洗浄しないで下さい。

もちろん、この石鹸を使用して、かぶれなどの症状がみられましたら直ちに中止して、洗い流して下さい。

 

 

デリケートゾーンのトラブルは、他人には相談しづらいと思います。上記のような対策は大切ですが、もし、においやかゆみなどの症状が見られましたら、我慢しないで、お気軽に受診して下さい。