院長コラム
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挙児希望の有無と子宮内膜症の治療方針
子宮内膜症が進行すると、卵巣チョコレート嚢胞や骨盤内癒着などの影響で、卵管の通過障害が起こり、精子・卵子・受精卵が卵管内をスムーズに通ることが出来なくなります。また、子宮内膜症が軽症の場合でも、様々な炎症物質の影響で妊娠がしづらくなることが...
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妊娠中のマイナートラブルと食事
妊娠中は、お腹の赤ちゃんを元気に育てるため、また分娩時の体力消耗に備えるため、摂取カロリーや栄養素など、食事に関して十分に注意する必要があります。今回は「産婦人科診療ガイドライン産科編2020」(日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会編)など...
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子宮内膜症の薬物治療について
子宮内膜症の治療として、腹腔鏡下での嚢胞切除術や癒着剥離術などの手術を行うことがありますが、基本的には薬物療法が主体です。今回は、「産婦人科navi vol.1(2020年5月発行)」(富士製薬工業株式会社発行)などを参考に、子宮内膜症に用...
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子宮内膜症の診察の流れ
子宮内膜症とは、子宮内膜に類似した組織が子宮内腔以外で発育・増殖する病気であり、女性ホルモンのエストロゲンによって悪化します。子宮内膜症は生殖可能年齢女性の約10%にみられ、月経痛、性交痛や不妊症の原因となり、生活の質を著しく低下させるため...
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当院における分娩後の弛緩出血予防と治療
分娩後の子宮筋の収縮が弱く、多量の出血(500ml以上)をきたしてしまうことを弛緩出血といい、その予防と適切な治療は非常に重要です。今回は、当院で行っております弛緩出血予防と治療について説明します。 弛緩出血の予防当院...