院長コラム

男女産み分けのアドバイス ~女児編~

前回に引き続き、今回は女児の産み分けについてお話致します。

 

 

性染色体について

性染色体にはXとYがあり、男性はXY、女性はXXといった一対の性染色体を持っています。

すべての卵子は一つのX染色体を持っており、Y精子(Y染色体を持つ精子)と受精すると男児(XY)、X精子(X染色体を持つ精子)と受精すると女児(XX)になります。

つまり性の決定は精子次第であるため、Y精子とX精子の性質の違いを利用して、女児希望の場合はX精子と卵子とを受精しやすく工夫します。

 

 

X精子の特徴

X精子はY精子に比べて、腟分泌液のように酸性の強いところでは強く、頚管分泌液のようにアルカリ性が強いところでは弱い性質があります。

また、精液や精子全体が減少している状態では、Y精子の方が早めに淘汰され、X精子の方が生き残りやすく受精に有利となります。

 

 

女児産み分けの実際

① 月経直後

複数回性交するなどして、精液量を減らしておきます。精子の総量が少ないと、より抵抗力・持久力の強いX精子がY精子よりも有利になります。

② 性交時

理想的なタイミングは排卵日の2-3日前です。排卵までの間に精子は淘汰されていきますが、Y精子より持久力の強いX精子が有利になります。

さらに。性交の15分前に腟内の酸性度を高めることもX精子に有利となります。方法はピンクゼリー(女児産み分け様のゼリー:当院では扱っておりません)の使用や、薄めた食酢(200mlのぬるま湯に小匙一杯の食酢)での腟内洗浄があります。

性交の方法にもコツがあります。ご主人は浅く挿入して射精します。そうすることにより精子を酸性の腟内になるべく長く滞在させることができ、Y精子の活力が失いやすくなるため、相対的にX精子にとって有利な環境になります。

奥様はオルガスムスに達しないことも大切です。オルガスムスに達するとアルカリ性である頚管粘液が流出し、腟内の酸性度が弱まり、Y精子に有利になるため、結果的にX精子に不利に働きます。

③ 最後の性交後

排卵前後に性交するとY精子に有利になるため、1週間ほどは性交を持たない方がいいでしょう。

 

 

当院では、基礎体温を測定して頂き、排卵日を推定し、その2-3日前にタイミング指導を行います。
ただし、タイミングが早すぎると、排卵までに精子の受精能力が低下し、妊娠自体の可能性が低下します。
女児希望は男児希望と比べて、タイミングを合わせづらいため、あまり厳格に考えすぎないことも大切です。