院長コラム

玉川産婦人科医会主催の母体救命講習会が開かれました

私が所属しております玉川産婦人科医会主催の母体救命講習会が、先日、日産玉川病院にて開催されました。今回で4回目となる母体救命講習会は、今まで以上に多くのインストラクターの先生方にお力添えを頂き、大変有意義な講習会となりました。

インストラクターの先生方は産婦人科医、外科医・麻酔科医・助産師・看護師と多職種にわたり、所属も昭和大学、国立成育医療研究センター、久我山病院、東京マザーズクリニックなどの近隣施設だけでなく、日本医科大学、神奈川県内の病院、遠くは滋賀県内の大学、沖縄県内の施設からもお集まり頂きました。

講習会は、基礎的な内容の講義の後、受講生は6名ずつのグループに別れ、「お産後の子宮収縮不良による多量出血」「破水後に使用した抗生剤によるショック」「帝王切開後の歩行時に起きた肺塞栓症」など、母体救命が必要な6つのシチュエーションについて、シミュレータ相手に実際に行動し、インストラクターとディスカッションしながら学んでいきます。

今回、講習会受講者としてご参加頂いた方々は、自衛隊中央病院、国立成育医療センター、厚生中央病院、日産玉川病院、杉山産婦人科、育良クリニック、東京マザーズクリニックなど主に世田谷区・目黒区内で分娩を取り扱っている施設の産科医・麻酔科医・助産師・看護師の皆さんでした。所属されている施設や職種は様々ですが、自己研鑽のため、あるいは自施設の発展のため、とても熱心に受講されていました。ご参加された皆さんは、今回の学びをそれぞれの施設に持ち帰って、他のスタッフと共有されることと思います。当院からも助産師が受講者として参加しましたので、後日院内勉強会で母体救命のポイントを共有する予定です。

私も新米インストラクターとして微力ながらお手伝いさせて頂きました。今回受講された施設は、当院が日頃より大変お世話になっている近隣の施設ばかりです。どの施設の皆さんも活気があり、産科医療に情熱を持たれていることを肌で感じました。当院がこれらの施設と連携を取らせて頂けることに対して、改めて感謝の念を深くしております。

これからも当院自身の研鑽と他施設との医療連携の充実に力を入れ、更に地域の皆様のお役に立つことができれば、と考えています。