院長コラム

当院開院55周年 ~これからも女性の健康のために~

1968年7月1日に開院した当院は、本年7月1日で“55歳”となりました。
これまで当院が地域医療に携われてこられましたのも、多くの方々のお力添えのお陰です。
診察やお産場所として当院をお選び頂きました方々、医療連携でご対応頂きました医療施設の方々、きめ細かくサポートして頂きました世田谷区行政の方々をはじめ、多くの方々に感謝を申し上げます。
今回は、今後特に力を入れていきたい当院の診療の方向性について、お伝え致します。

 

ローリスク妊婦さんの周産期管理

当院では無痛分娩・帝王切開の対応はできませんが、リスクの少ない妊婦さんの分娩を引き続き行って参ります。
ただし、分娩予定日に36歳を超える初産婦さん、40歳を超える経産婦さん、大きな子宮筋腫がある方、高血圧など合併症をお持ちの方は、高次施設での分娩管理が望ましいと考え、他施設に紹介させて頂きます旨、ご了承下さい。
尚、妊娠中に大きな異常がなければ、里帰り分娩予定の方をはじめ、他施設での分娩を予定されている近隣の方も、当院にて妊婦健診をさせて頂けます。

 

母乳管理・産後ケア

師長を中心に、堤式乳房マッサージ法の認定者4名による母乳外来は、今後も更に力を入れて参ります。
また、当院で分娩された方だけでなく、他施設で分娩された方の母乳トラブル、産後の疲労感や軽度なメンタルの変調、育児指導などにも、可能な限り対応して参ります。

 

思春期から中高年女性の月経関連トラブル

月経困難症・月経前症候群・月経不順・更年期障害など、月桂関連トラブルは、女性の学業や仕事をはじめ、日々の生活の質に影響を及ぼします。
当院では各種ホルモン療法・漢方療法・プラセンタ注射などで治療して参ります。

 

日帰り手術・施術

外来での施術が可能な外陰腟レーザー治療(モナリザタッチ)、外陰部尖圭コンジローマ切除術、バルトリン腺膿瘍開窓術、妊娠12週までの流産・妊娠中絶手術なども引き続き行って参ります。
尚、麻酔法(局所麻酔または全身麻酔)や手術法(MVAによる子宮内容除去術など)に関して、できるだけ体にご負担をかけないように心掛けて参ります。

 

婦人科検診・予防医学関連

世田谷区子宮がん検診、HPVワクチン定期接種など、予防医学に関する診療には特に力を入れて対応致します。
特に、HPVワクチンは定期接種世代からキャッチアップ世代まで、「シルガード9」の接種を積極的に勧めて参ります。

 

当院は一人医師、スタッフの少人数の“こじんまり”としたクリニックです。
それでも有難いことに、最近では遠方の方が当院にいらして頂く事も増えて参りました。
これからも、アットホームな雰囲気である当院の利点を活かして、当院を選んで頂きました方々の健康をスタッフ一同サポートして参ります。