近隣でりんご病が発生。ご心配なお母さんは念のため検査を。|世田谷区の産科・婦人科「冬城産婦人科医院」

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院長コラム

近隣でりんご病が発生。ご心配なお母さんは念のため検査を。

以前、りんご病について説明致しましたが、2018年5月下旬の時点で、近隣の幼稚園でリンゴ病が発生しているようです。

今回は、りんご病の診断を中心に説明致します。

 

 

りんご病とは

りんご病とは、左右の頬が赤く盛り上がる独特な発疹(紅斑)を認める感染症です。
原因はパルボウイルスB19というウイルスの飛沫感染で、妊婦さんが初感染であった場合、胎盤を経由して胎児に感染します。

妊娠20週未満に感染した場合、胎児も感染している確率は約20~30%、流産や胎児死亡に至る確率は約10%といわれています。

 

 

りんご病の症状

ウイルス感染から約10日で発熱・倦怠感・頭痛などの前駆症状がみられ,

その後5日間程度が最も他人に感染しやすい時期です。また、IgM抗体といって、初感染であることを示す抗体が出現し始めますが、これは感染後2~6か月間は検出されます。

感染から約20日も経過すると、紅斑や関節痛などの症状が認められます。ここで初めて医療機関を受診し、りんご病と診断されることが多いのですが、その頃にはもう他人に感染することはほとんどありません。

ちなみに、この頃からIgG抗体という、ウイルス感染の経験があることを示す抗体が出現し始めますが、これは生涯持ち続けます。

 

 

いつ妊婦さんは、ウイルス感染の検査を受けるべきか?

もし、上のお子さんや職場の方が、6月20日頃顔面の紅斑を認めたため医療機関を受診し、りんご病と診断されたとします。

その方が感染したのは6月1日前後で、もしかすると6月10日前後に前駆症状が見られたかもしれません。その頃から6月15日前後は感染力が強い時期ですので、もし妊婦さんがこの時期に接触していれば感染の可能性があります。

仮に6月10日頃にりんご病の患児・患者と接触したとすると、6月20~25日頃、つまり接触から約10~14日後、妊婦さんは前駆症状がないか確認し、前駆症状があればもちろん、なかったとしても医療機関を受診し、抗ヒトパルボウイルスB19 IgM抗体とIgG抗体を検査しましょう。

 

 

抗ヒトパルボウイルスB19 IgM抗体とIgG抗体
の意味

○ IgM(+)・IgG(+ または-)の場合

母体の初感染が考えられます。精査目的で高次施設へ紹介します。

 

○ IgM(-)・IgG(-)の場合

ほとんどのケースでは、未感染で問題ないと思いますが、感染直後のためIgM抗体が出現する前であった可能性も否定できません。念のため、2週間後にIgM抗体を再検し、陰性であれば未感染、陽性であれば初感染と判断します。

 

○ IgM(-)・IgG(+)の場合

過去に感染したことがあるため、胎児への影響はありません。

 

 

妊娠20週までの妊婦さんで、りんご病の患児・患者さんと接触した方は、接触して10~14日頃に抗体検査を受けて頂くことをお勧めします。

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