HOME > 院長コラム > 子宮筋腫治療薬「レルミナ錠」服薬による副作用とその対策

院長コラム

子宮筋腫治療薬「レルミナ錠」服薬による副作用とその対策

子宮筋腫は子宮にできる筋肉の良性の“こぶ”で、エストロゲンなど女性ホルモンの影響で大きくなります。子宮内膜を圧迫するような子宮筋腫の場合、過多月経・過長月経をきたして貧血の原因となることもあります。
子宮筋腫の治療として、人工的にエストロゲンを減少させて、閉経状態にする「偽閉経療法」が有用です。
中でも「レルミナ錠」は、服用開始早期からエストロゲンを低下させ、次回月経を抑制することができるため、過多月経や貧血を認める方には非常に有用です。ただし、様々な副作用を認めることがあります。
今回は、「レルミナ錠」の副作用とその対策について、お示し致します。

 

〇更年期障害様の症状

「レルミナ錠」を服薬してしばらくすると、エストロゲンの低下により、のぼせ、発汗、抑うつ、不眠、肩こりなど、更年期障害に似た症状を認めることがあります。
日常生活に支障をきたす場合には、漢方薬や自律神経調整薬(グランダキシン)などを併用します。
当院では、漢方薬の中でも、更年期症状に有効で、なおかつ子宮筋腫の縮小効果があるといわれている「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」を処方することが多いです。

 

〇不正出血、過多・過長月経

「レルミナ錠」は、月経周期1~5日目から服用し始め、多くの場合、次周期の月経から止まります。しかし中には、不正出血が持続する方や、次周期の月経が停止せずに過多・過長月経になってしまう方もいらっしゃいます。
飲み忘れずに1日1回、毎回同じ時間帯(食前)に服薬して頂ければ、1~2か月で不正出血や月経はおさまってきます。
当院ではこれまで、不正出血が原因でレルミナ錠の服薬を中止された方はいらっしゃいませんが、出血が持続する場合は子宮体がん検査など行い、必要に応じて止血剤を処方します。

 

〇骨密度の低下

エストロゲンが減少すると骨密度が低下する可能性があるため、原則としてレルミナ錠の服用期間は6か月以内とされています。
服用を中止すると、エストロゲン分泌が増加し、骨密度も回復しますが、再び子宮筋腫が増大し、過多月経・貧血を引き起こすこともあります。
その場合は、治療終了して約6か月経過し、骨密度が問題なければレルミナ錠による治療を再開することがあります。
骨密度の低下を防ぐために、レルミナ錠を服用し始めたら運動習慣を身に付け、骨代謝に重要なカルシウム、ビタミンD、ビタミンK、たんぱく質などの栄養素を積極的に摂取することをお勧めします。

 

副作用に注意すれば、レルミナ錠は非常に有用な薬剤です。
子宮筋腫で悩まれている方の生活が改善できるよう、これからもレルミナ錠を適切に使用して参ります。
服薬中気になることがありましたら、ご遠慮なくお尋ね下さい。

ページトップへ