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院長コラム

「子宮内膜症」の検査の流れ

月経痛や排便痛・性交痛などを主訴にご来院された方、あるいは健診などで子宮内膜症や卵巣チョコレートのう胞を指摘された方に対して、当院ではどのように診察を進めているのかをお話致します。

 

問診

一般的な内容以外に、月経痛の程度、月経時の下腹部痛以外の症状(血尿、血便、胸痛など)、排便痛・性交痛、月経時以外での慢性骨盤痛の有無、挙児希望などを伺います。

月経時の血尿、血便、胸痛などを伺う理由は、まれに膀胱、腸管、肺に子宮内膜症が発症することがあるからです。

また、挙児希望の有無が重要なのは、それにより治療方針が大きく変わるからです。

子宮内膜症は女性ホルモンであるエストロゲンの作用により増悪するため、薬物療法の基本はエストロゲンを抑制することになります。このことは排卵抑制につながるため、結果的に治療中は妊娠しづらくなります。

 

婦人科的診察

内診・経腟超音波検査により、子宮の大きさ、可動性、圧痛や移動痛の有無、両側卵巣の腫大・圧痛の有無など、子宮内膜症に見られる所見を確認します。

内診にて子宮を動かしづらい、あるいは動かした時に痛みが強い場合には、子宮内膜症が進行し、骨盤腔の臓器が癒着している可能性があります。

 

血液検査

もし超音波検査で卵巣チョコレートのう胞が認められた場合、卵巣がんとの鑑別や子宮内膜症の程度判定のため、CA125などの腫瘍マーカーを検査します。

また、次に述べるMRI検査で造影剤が使用できるかどうか、腎機能が低下していないかを確認します。

 

MRI検査

卵巣チョコレートのう胞の質的な診断のためにMRI検査を行います。

ただし、当院では検査できないため、用賀にあります画像検査専門のクリニック「メディカルスキャニング」や東京医療センターなどへMRI検査の紹介を致します。

 

診察、検査の結果により、手術療法目的で他院に紹介させて頂くか、当院で薬物療法を行うか、治療方針を決定致します。

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