妊娠週数にかかわらず妊婦さんはインフルエンザワクチンを接種しましょう|世田谷区の産科・婦人科

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院長コラム

妊娠週数にかかわらず妊婦さんはインフルエンザワクチンを接種しましょう

今年もインフルエンザワクチン接種の季節がやってきました。
当院でも2019年10月9日から、妊婦さんを対象にインフルエンザワクチン接種を開始しております。
今回は妊婦さんのワクチン接種について、「産婦人科診療ガイドライン 産科編2017」を基にお話致します。

 

 

妊婦さんはインフルエンザ感染のハイリスクです

インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症で、38℃異常の発熱・頭痛・関節痛・筋肉痛などの症状を認め、通常であれば無治療であっても1~2週間で自然治癒するといわれています。
ただし、5歳未満の乳幼児・65歳異常の高齢者・慢性呼吸器疾患などの基礎疾患のある人の場合、気管支炎や肺炎などを併発し、死にいたる可能性があります。そのため、これらの方はインフルエンザのハイリスクとされ、積極的に予防・治療することが求められています。
実は妊婦さんもハイリスクと考えられており、子宮の増大に伴い心肺機能が低下するため、妊娠週数とともに重篤な合併症をきたしやすいといわれています。
また、妊婦さんがインフルエンザに感染すると、自然流産・早産・低出生体重児・胎児死亡などが増加するとの報告もあります。

 

 

妊婦さんはインフルエンザワクチン接種を

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンと呼ばれ、妊婦中に接種しても妊婦さんは勿論、胎児への影響はなく、妊娠のどの時期にも接種可能です。また、授乳中でも乳児に与える影響はないため、特に免疫力が低下している分娩後2週間までの褥婦さんに対しても、インフルエンザワクチンは推奨されています。

わが国のインフルエンザワクチンには、防腐剤としてエチル水銀(メチロサール)を含有している製剤と有していない製剤があります。ただし、メチロサールを含んでいる製剤でもその濃度は極僅かであるため、どちらのワクチンを接種しても全く問題ありません。

インフルエンザワクチンの効果発現までは、約2~3週間ほどかかります。その後3~4か月間免疫力が持続するため、流行シーズンが始まる10~11月にワクチンを接種することが勧められています。

 

 

当院におけるインフルエンザワクチン

当院では在庫の関係もあり、分娩予定日が決定する時期(妊娠9週前後)以降の妊婦さんを対象としています。メチロサールを含有している製剤と含有していない製剤の2種類を取り寄せており、含有していない製剤から優先して接種しています。
ただし、含有していない製剤の入荷は安定しないため、ほとんどの方はメチロサールを含有している製剤の接種になりますが、全く問題ありません。

費用は、当院通院の方は3,700円、接種のみご希望の初診の方は4,800円とさせて頂いております。

 

 

できるだけ多くの妊婦さんに接種して頂きたいと考えていますが、諸般の事情で納品が滞ることもございます。
もし、お勤めの職場などでワクチン接種が可能でしたら、そちらを優先して頂いても構いません。
インフルエンザが流行する前に機会を見つけて、是非ワクチンを早めに接種しましょう。

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