妊娠中の「こむらがえり」対策は?|世田谷区の産科・婦人科

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院長コラム

妊娠中の「こむらがえり」対策は?

妊婦さんの約半数が経験すると言われる「こむらがえり」。夜寝ている時に足が急につって、目を覚ました経験がある方も多いのではないでしょうか。
今回は、「こむらがえり」の予防法とその対処法についてお話します。

 

「こむらがえり」とは?

こむらがえりとは、別名「腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)」といい、ふくらはぎにある腓腹筋という筋肉が異常収縮することです。
こむらがえりの原因には、脱水・ミネラル(カルシウムやマグネシウムなど)バランスの崩れ、血行不良、筋肉疲労などがあります。

 

なぜ妊婦さんに多いの?

妊娠中のこむらがえりが多い理由としては、カルシウムなどのミネラルの不足が挙げられます。摂取されたミネラルの一部が胎児に移行するだけでなく、特に妊娠後期には循環血流量が増加し、その分血液が薄まるため血中のミネラルバランスが崩れます。
また、子宮が大きくなることで姿勢が崩れ、下肢の筋肉負担が増加することや運動不足により血行障害をきたすことなども原因と考えられます。

 

「こむらがえり」の予防法

(1)脱水・ミネラルのアンバランスを防ぐ

こまめに水分・ミネラルを補うことが大切です。運動や入浴など、多量に汗をかくことで水分・ミネラルが喪失した後には、必ず補給しましょう。もちろん、汗をかく前に、あらかじめスポーツドリンクを飲むことも有効です。その際、水分のみ大量に摂取すると、かえってミネラルの血中濃度が薄まってしまうので注意が必要です。
睡眠中にも発汗するため、寝る前に水分を摂取することが望ましいですが、目安としてはコップ一杯(200cc)程度でいいでしょう。尚、胃腸炎などで下痢が続くときも脱水となります。あまり冷たくないスポーツドリンクなどを少量ずつこまめに摂取するといいでしょう。

(2)血行不良や筋肉疲労を予防する

長時間の立ち仕事や歩行などによる筋肉への負担を避けることや、筋肉を冷やさないようにすることが大切です。立ち仕事が続くような時にも、時々ストレッチをしたり、軽くマッサージをすることをお勧めします。
また、睡眠時にこむらがえりが発生する場合には、寝る前にゆっくり入浴したり、足浴を10~15分程度行うことも有効です。

 

「こむらがえり」の対処法

こむらがえりの予防を心がけることは大切ですが、もし発生しまった時には、つま先をお腹に向けるようにして、ふくらはぎを伸ばすと、筋肉の緊張がほぐれて治りやすくなります。

 

それでだめなら、「芍薬甘草湯」

芍薬甘草湯という漢方は、筋肉の緊張をほぐす作用があり、速効性があります。もちろん妊婦さんも服用可能ですので、ベッドサイドに水と一緒に準備しておくのもいいでしょう。

 

寒さが厳しいこの季節は特に血行不良になりがちで、筋肉が緊張します。
予防に心がけていても「こむらがえり」を繰り返す方には、「芍薬甘草湯」を処方します。お気軽にご相談下さい。

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