院長コラム
都立高校での生涯健康授業の報告
先日、都立芦花高校の高校1年生の男女に向けて、東京都の取り組みである生涯健康授業を行って参りました。
夏休み直前という、生徒の皆さんにとっては、最もワクワクする時期でしたが、多くの皆さんに熱心に聞いて頂けたようです。
授業の初めに、先日高市政権から発表された「女性版骨太の方針2026」に触れ、生涯にわたる女性と男性との性ホルモンの推移の違いについてお話しました。
今回の授業では、以下の4つのテーマについてお話をしました。
テーマ①月経トラブル
月経困難症の原因・治療、月経前症候群(PMS)の対処法、無月桂の原因・対処法について説明し、月経トラブルが見られた場合には、我慢しないで産婦人科クリニックを受診するよう、お勧めしました。
テーマ②避妊・中絶法と性感染症・予防法
低用量ピルなどの避妊法・緊急避妊法・妊娠中絶が可能な時期について説明し、性感染症の最近の動向・主な3種類の性感染症の概略・コンドームやHPVワクチンによる予防法についてお話しました。
テーマ③子宮頚がんとHPVワクチン
子宮頚がんの原因は主に発がん性のあるHPV感染であり、HPV9価ワクチンによって約90%発症のリスクが低下する旨、説明しました。
また、HPVワクチンは肛門がんの予防にも有用であり、多く自治体において、男子も高校1年生の間であれば女子と同様、無料で接種が可能であるとの情報を共有しました。
同時に、副反応についても説明し、産婦人科医、泌尿器科医、保護者の方とご相談の上、接種を検討する様お勧めしました。
テーマ④将来の妊娠のために知って欲しい事
妊娠前の母体の体重が、妊婦さんだけでなく、生まれた赤ちゃんが大人になってからの健康にも影響を及ぼす旨、説明しました。
また、喫煙や飲酒が妊娠や赤ちゃんに与える悪影響や、母児の健康を考えた場合、できれば女性は20代での妊娠が望ましく、35歳までの妊娠であれば比較的リスクが少ない事も説明しました。
その上で、将来のキャリアを考えるに当たり、男女ともに、いつから妊活するかを考える事が重要であると、お伝えしました。
今回、校長先生をはじめ、ご担当された先生方が生涯健康授業に大変熱心であり、無事に授業を終えることが出来ました。
また今回は、教育庁と子ども家庭庁の担当者の方々にもご見学頂き、実際の授業の様子に触れて頂きました。
当院としても、引き続き思春期の皆さんのお役に立てるよう、積極的に情報提供活動を行なって参ります。