院長コラム
中高生・大学生の皆さんに、夏休み前に心掛けてもらいたい事
中高生や大学生の皆さんは、長い夏休みを前にワクワクされている方も多いのではないでしょうか。
楽しく刺激的な予定を組んでいる方もいらっしゃるかもしれませんが、あまり開放的になり過ぎると、後で辛い思いをすることがあります。
今回は、夏休みを(性的に)後悔なく、楽しく過ごして頂くための注意点を産婦人科医の立場からお話致します。
予期しない妊娠を避けるために
前提として、妊娠を望まないのであれば、性交しないことが唯一の100%の避妊法です。
そして、日頃から避妊目的あるいは月経困難症治療のために、飲み忘れなく低用量ピルを服用している方であれば、100%近く妊娠を避ける事ができます。
ただし、低用量ピルを服用しておらず、男性用コンドームのみの避妊法で性交した場合は、完全には安心できません。コンドームが破れた・コンドームが抜けて膣内に残ってしまった・射精前だが膣内にそのまま挿入された、といったケースでは、膣外射精の場合と同様に妊娠の可能性があります。
このように避妊に失敗したケースや、そもそも避妊していなかった場合は、性交から72時間以内(できるだけ早く)緊急避妊薬を1錠服用する必要があります。
是非早めに、緊急避妊薬を取り扱っている薬局・産婦人科クリニックを受診しましょう。
性感染症を予防するためには
避妊に有効な低用量ピルですが、残念ながら性感染を予防することはできません。
ここで有用なのは男性用コンドームです。完全に防ぐ事はできませんが、「最初から最後まで」男性に装着してもらうことで、ある程度性感染症を予防することが期待できます。
もし、性交後の帯下の増量、外陰部のかゆみや疼痛などがありましたら、性交をせず、早めに婦人科を受診して下さい。
検査の結果、性感染症にかかったことが判明したのであれば、しっかりと治療するのと同時に、パートナーに泌尿器科を受診するようお伝え下さい。
尚、尖圭コンジローマというイボをきたす感染症を予防するためには、子宮頚がんワクチンで知られるHPVワクチン(4価または9価)で予防することも可能です。
性的行為は、お互い信頼関係があり、性的行為に参加したいという意思表示が必要です。
相手のことが大好きであったとしても、性的行為をしたくない時には、遠慮なく断るようにしましょう。
決してムードに流されることなく、後々後悔しないよう、性交には慎重になることをお勧めします。