院長コラム

腟・外陰レーザー治療“モナリザタッチ”の効果・施術の流れ・費用改訂について

更年期や両側卵巣切除術、乳がんに対する術後内分泌療法の影響などで、女性ホルモンであるエストロゲンの血中濃度が減少すると、腟・外陰部の不快症状が出現します。
この不快症状に対する治療法として、当院では2017年からモナリザタッチを用いた腟・外陰レーザー治療を行っております。
今回、より多くの中高年女性の方にモナリザタッチを施術して頂こうと考え、一部費用を改訂致しました。今回、モナリザタッチの効果や施術の流れとともに、費用についてお知らせ致します。

 

モナリザタッチの効果

腟萎縮により乾燥感、かゆみ、灼熱感、痛み、匂い、ゆるみ、性交痛などが、モナリザタッチの一番の適応となります。また、尿漏れ、頻尿、膀胱炎を繰り返す方に施術することもあります。
多くの症状が一回の施術で、施術前に比べて症状の強さが半分前後に軽快するといわれています。また、月一回の施術を2~3回行うと、8~9割も症状が軽快する方もいらっしゃいます。

 

モナリザタッチ施術の流れ

外来でモナリザタッチについて説明させて頂いた上で、ご希望の方には施術日を予約致します。
当日は13:00頃、ご署名頂いた同意書をご持参頂きます。
まず、外陰部に麻酔クリーム・ゼリーを塗布し、20分ほど待合室でお待ち頂きます。
その後、内診台または手術台にお座り頂き、腟内、腟入口部、大陰唇の3か所を専用の器具を用いてレーザー照射します。それぞれ30秒~一分程度の照射で、ほとんど痛みはありません。
レーザー照射後、軟膏(ロコイド軟膏・プロペト)を塗布し、小さな保冷剤を当てて終了です。
施術後は外陰部のひりひり感や、初回の排尿時に痛みを認めることがありますが、徐々に軽快します。施術後にお渡しする軟膏を3日間塗布して頂きますが、特に施術後1週間は外陰部を清潔に保つようお願いしています。

 

施術費用の改訂について~初回は33,000円で~

これまで当院では、施術費用を1回目88,000円(税込以下同様)、2回目77,000円、3回目66,000円、メンテナンス55,000円と設定していました。
ただし、腟・外陰部の不快症状があるにも関わらず、コストの点で施術に踏み切れない方も少なくないと思われます。
そこで、令和3年4月から、初回を33,000円とし、2回目以降は55,000円とさせて頂きます。

 

モナリザタッチは3回施術して頂くのが標準といわれています。
ただし、1~2回でも効果を実感される方は少なくありません。
腟・外陰部の不快症状が気になる方は、まずは1回施術して頂くことをお勧めします。