院長コラム

令和4年度妊婦さん対象のインフルエンザワクチン接種スタート

当院では令和4年10月11日より、妊婦さんを対象としたインフルエンザワクチン接種を開始致しました。

過去2年にわたり、新型コロナウイルス感染拡大に対する感染対策がなされていた影響で、インフルエンザ感染が広まることがありませんでした。
その結果、インフルエンザウイルスに対する抗体が作られていない人々が、大勢いらっしゃると考えられています。
そのため、この冬はインフルエンザの大流行が危惧されています。

妊婦さんがインフルエンザウイルスに感染すると、特に妊娠後期の方は重症化することが知られています。
ただし、インフルエンザワクチンを接種することで、たとえ感染したとしても重症化を防ぐことができます。

インフルエンザワクチンは、妊娠・胎児に悪影響を及ぼすことがなく、妊娠中すべての時期で接種可能です。職場などで接種の機会がある妊婦さんは、早めの接種をお勧めします。
尚、当院では納品の関係で、“妊娠12週以降の妊婦さん”に限らせて頂いております。何卒ご了承下さい。

ちなみに、新型コロナワクチン接種も妊婦さんに推奨されています。当院では新型コロナワクチンの接種は行っていませんが、職場や自治体などで接種する機会がございましたら、前向きにご検討下さい。
その場合、インフルエンザワクチン接種日と新型コロナワクチン接種日の間隔はあける必要はなく、これら2種類の同日接種も認められています。

尚、どちらのウイルスも感染予防には手洗い、マスク着用、三密回避が有用です。特に妊婦さん、そして妊婦さんと同居されている方は、ワクチン接種後も感染予防を怠らないようにしましょう。