院長コラム

令和3年度より世田谷区の女性がん(子宮がん・乳がん)検診の対象年齢が変更になります

世田谷区の子宮がん検診・乳がん検診の取り扱いについて、先日世田谷保健所より連絡がありました。
今回は、令和3年度(令和3年4月1日以降)の女性がん(子宮がん・乳がん)検診の対象年齢につきまして、情報をお伝えします。

 

子宮がん検診の変更点

従来の受診対象の年齢要件は、「20~39歳の女性区民は、毎年受診可」、「40歳以上の女性区民は、年度末年齢が偶数の方が受診可(2年に一度)」となっていました。
それが令和3年度から、「20歳以上の女性区民のうち、昨年度に区の子宮頸がん検診を受診していない方(2年に一度)」に変更になります。
つまり、20歳以上の方は全員が2年に一度となり、40歳以上の方も偶数年であるかどうかは問われなくなります。
予防医学的にも、子宮頚がん検診の目的を考えれば、毎年ではなく2年に一回の検診で問題ありません。
尚、あくまでも区の検診受診券が使用できるのが2年に一回ということであり、保険診療や自費診療、妊婦健診中の子宮頚がん検査との組み合わせであれば、毎年検診することが可能です。

 

乳がん検診の変更点

従来の受診対象の年齢要件は、「40歳以上の女性区民のうち、年度末年齢が偶数の方が受診可(2年に一度)」となっていましたが、令和3年度から、「40歳以上の女性区民のうち、昨年度に区の乳がん検診を受診していない方(2年に一度)」に変更となります。
つまり、40歳以上の方であれば、ご年齢が偶数でも奇数でも、2年に一度検診が可能となります。
尚、乳がん検診に関しても、保険診療や自費診療との組み合わせで毎年検診することも可能です。ただし、X線を使用するマンモグラフィー検査は、乳房のしこりや乳頭血性分泌などの自覚症状がないのであれば、2年に1回で十分であると思います。

 

令和2年度は新型コロナウイルス感染拡大のため、世田谷区の検診を受けられなかった方も多かったと思われます。
ただし、令和3年度は、むしろ令和2年度に検診ができなかった方のみが対象になります。
お誕生日月など忘れない節目の時期に、是非検診を受けるようにしましょう。