院長コラム

世田谷区検診はお済みですか?

3月に入り、令和元年度もあと1か月をきりました。今年度の世田谷区検診をまだ受けていらっしゃらない方も、まだ間に合います。
今回は、当院で対応しています世田谷区検診について説明します。

 

 

子宮頚がん検診

20歳以上の性体験がある方は、少なくとも2年に1回の子宮頚がん検診をお勧めします。子宮頚がんは、発がん性が高いヒトパピローマウイルス(ハイリスクHPV)の持続感染が原因であり、主に性行為で感染します。

20歳から40歳までの世田谷区民は、どのご年齢であっても検診が可能ですが、40歳以上の方の場合、年度内に偶数年齢になる方のみが検診対象となります。尚、当院では、今まで子宮頚部病変の指摘を受けたことがない方に対しては、70歳を子宮頚がん検診の区切りとしています。もちろん、ご希望がございましたら72歳以上の方でも検診致します。

また、当院では子宮頚がん検診の際、全例に経膣超音波検査を行っております。自覚症状や異常所見がない方は無料としておりますが、子宮筋腫や卵巣腫瘍などの所見が見られましたら、保険診療とさせて頂く旨、ご了承下さい。

 

 

子宮体がん検診

子宮体がんの好発年齢は50歳代であり、不正出血を認める中高年、特に閉経後に出血がみられた方には、子宮頚がん検診と併せて、子宮体がん検診をお勧めします。検査に伴い疼痛を認めますが、多くの場合自制内であり、比較的早めに軽快します。

もし、不正出血がみられなくても、乳がんの既往がある方やホルモン補充療法施行中の方などに対して、子宮体がん検診を強くお勧めすることがあります。尚、世田谷区検診の場合、子宮体がん検診は子宮頚がん検診と必ずセットで行なう必要があります旨、ご了承下さい。

当院では、子宮頚がん・体がん検診の結果は、検査から約2週間後にご来院頂いて、直接説明しています。

 

 

乳がん検診

世田谷区民の場合、40歳以上の偶数年齢となる年度で、乳がん検診の対象となります。当院にはマンモグラフィー(MMG)がありませんが、他施設でMMG検査の予定を取られた方に限り、触診および乳房超音波検査を行なっております。もちろん、子宮がん検診との併用も可能です。

尚、乳がん検診の結果は、当院での検査の約5週間後にご来院頂いて、直接説明しています。

 

 

骨粗しょう症検診

閉経前後の女性ホルモンの分泌減少に伴い、骨密度度が低下する傾向にあります。世田谷区では、30歳から70歳まで5年ごとに骨粗しょう症検診を行なっていますが、特に40歳になりましたら是非受けるようにしましょう。当院では超音波を用いた機器で、踵の骨の骨密度を測定します。短時間で痛みもなく、その日の外来で結果をお伝えします。

 

 

その他、40歳以上の方を対象とした特定検診(血液検査、尿一般検査、心電図)も行なっています。令和元年度の年度末ですが、もし今年度が対象年齢であれば、世田谷区保健所健康推進課へお問い合わせ頂き、受診券をお取り寄せ下さい。
「来年度以降でいいかな」と先送りせず、健康管理の一環として、世田谷区検診を上手にご利用頂ければと思います。