院長コラム
「オーラルフレイル」の予防
オーラルフレイルとは、口の健康への意識が低下し、噛んだり飲んだりする機能が衰えて、活舌が悪くなったり、食べこぼしが増えてくる状態をいいます。
今回は、日本医師会ニュース「健康プラザ」を参考に、オーラルフレイルの予防について、特に中高年の方々と情報を共有したいと思います。
オーラルフレイルの原因
ものを食べるには、「噛む力」と「飲み込む力」の二つが必要です。
ただし、加齢によって筋力が低下し、歯の本数が減少すると、これら二つの力が弱くなり、オーラルフレイルに陥ります。
早期発見のためのチェックポイント
オーラルフレイルは健康と機能障害の中間の状態であるため、早く気付いて対処することで、健康に近づくことができます。
以下の日常生活のチェックポイントなどを利用し、小さな変化に気付くようにしましょう。
- 噛めない食べ物が増えた。
- 1回の食事で食べる量が減った。
- 体重が減った。
- 外出する機会が減った。
- 人と会うのが面倒になった。
オーラルフレイルの予防・対策
オーラルフレイルを防ぐためには、定期的に歯や口の健康状態を歯科医師に診て頂く事が重要です。
その上で、筋力を衰えさせない生活送ることが大切です。以下の対策を心掛けましょう。
- 痩せすぎない。
- 栄養バランスの良い食事をとる。
- タンパク質やタンパク質の吸収を促すビタミン類を意識して接種する。
- 積極的に体を動かす。
- 家ではできるだけ立って歩くよう心がける。
- 口周りの筋肉に力を入れて、歌を歌う。
オーラルフレイルを予防すれば、「食べる」「話す」を楽しむ時間を長く保つことが出来ます。
このことは、健康な心身を作り健康寿命を延ばすことに繋がります。
新型コロナウイルス感染防止の対策をとりながら、オーラルフレイルの予防にも心がけるようにしましょう。