院長コラム

心身の健康維持は「規則的な日常生活」から

新型コロナウイルス感染症拡大で、いつまで外出自粛や在宅勤務をしないといけないのか、先が読めない状況が続いています。
「メディカルトリビューン2020年No.8」の記事によると、「コロナうつ」「コロナストレス」に対しては、恐怖心や不安感を和らげる対策が必要であり、最も重要なことは“体内時計のリズムを乱さないこと”のようです。
「日本うつ病学会公式サイト」に「日常生活を規則的に送るための自己管理術」が記載されていますが、今回、特に大切と思われるポイントを個人的な考えも交えながらお伝えしたいと思います。

 

 

1. 毎日同じ時間に起床して朝日を浴び、一定時間、屋外で運動を行ないましょう

1日を気持ちよくスタートするには、毎日同じ時間に起きましょう。その際、日の光を浴びると体内時計がリセットされて、その日の夜の寝つきが良くなります。

さらに、1日30分以上を目安にウォーキングやジョギングをすることもお勧めです。もちろん、「緊急事態宣言」発令中はクループで会話しながら運動することは避けましょう。また、マナーが悪いランナーが路上に吐いた痰や唾を誤って踏まないように注意しましょう。

ちなみに、お一人で飼い犬の散歩に行かれることは問題ありませんが、他の飼い主さんとのおしゃべりはやめ、他人にご自分の犬を触らせることも、ご自分が他人の犬を触ることも避けた方がいいでしょう。

 

 

2. 毎日、同じ時間に食事をし、活動時間も決めましょう

健康維持には食事の内容やカロリーが大切ですが、食事の時間を決めることも重要です。空腹でなければ食べない、との考え方もありますが、規則的な生活を送るためには、食欲がない場合でも少量は召し上がって頂く事がいいようです。

また、在宅での仕事や学習、家事などを毎日同じ時間に行なうことが、規則的な生活をおくるためには欠かせません。尚、友人や同居していない家族と直接会うことは控えるべきですが、決まった時間に電話やラインなどで会話することは、規則的な生活をおくるためにも、人との交流を絶やさないためにもお勧めします。

 

 

3. 昼寝は30分以内にとどめ、夜間の明るい光は避け、毎日同じ時間に就寝しましょう

長時間の昼寝や夜の明るい光(特にスマホなどのブルーライト)は夜間の睡眠の質を低下させることがわかっています。翌朝の目覚めのためにも、寝る前はスマホやテレビを避けて、読書やマインドフルネスなどをして過ごし、できるだけ決まった時間に床につくようにしましょう。

 

 

心身の健康の鍵は“運動”“食事”“睡眠”ですが、今回は「規則的な生活リズム」の観点でお伝えしました。
新型コロナウイルス感染拡大は、いずれ収束します。
それまで、お一人おひとりができることを行ない、心身の健康維持に心掛けましょう。