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院長コラム

令和3年度インフルエンザワクチン接種スタート~妊婦さん対象~

新型コロナワクチンの接種率が高くなるにしたがって新感染者が減少し、緊急事態宣言が解除されました。
ただし、今回の宣言解除に伴い、これから年末にかけて人流が増えることが予想されます。
また、感染症専門医のお話によると、昨年の冬は“ステイホーム”の効果でインフルエンザ感染者が少なかったため、今年はインフルエンザの集団免疫が作られていないそうです。
これらの理由により、今年の冬はインフルエンザが流行する可能性が高いといわれています。
今回は、「産婦人科診療ガイドライン2020」を参考に、妊婦さんのインフルエンザワクチン接種についてお伝えします。

 

妊婦さんはインフルエンザウイルスに感染すると重症化しやすい

新型コロナウイルスに妊婦さんが感染すると、重症化することは広く知られるようになりました。インフルエンザウイルスも同様に、重篤な合併症を起こしやすいことが知られています。
妊婦さんは非妊婦さんと比べて入院率が高く、アメリカのデータでは、妊婦さんの死亡率が日妊婦さんの5倍であったと報告されています。
また、インフルエンザウイルスに感染すると自然流産、早産、低出生体重児、胎児死亡なども増加するため、妊婦さんにとってインフルエンザを予防することは大変重要です。

 

インフルエンザワクチンは有効性が高く、危険性は極めて低い

インフルエンザ予防にはインフルエンザワクチン接種が大変有効であり、重症化を防ぐことができます。
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンという種類で、妊娠時期に関係なく胎児への危険性は極めて低いことが知られています。そのため、世界的にも妊婦さんへのインフルエンザワクチン接種は、妊娠週数を問わず推奨されています。尚、妊婦さんがワクチンを接種すると、産生された抗体が胎児に移行し、生後6か月までの赤ちゃんのインフルエンザ罹患率を減少させるとの報告があります。

 

令和31011日(月)より妊婦さんのインフルエンザワクチン接種スタート

当院では10月11日月曜日にインフルエンザワクチン接種を開始致しますが、ワクチンの在庫の都合で、妊娠9週前後以降の妊婦さんを対象としています。
費用は、当院通院中の妊婦さんが3,700円、他院通院中の妊婦さんは4,700円と設定しています。
また、防腐剤(チメロサール)を含有していないワクチンを優先して使用しますが、在庫がなくなり次第防腐剤含有のワクチンに切り替えます。もちろん、チメロサール含有濃度は極少量であるため、胎児への悪影響はなく安全に接種できます。

 

インフルエンザワクチンの効果は、接種後約2週間から約5か月とされています。
そのため、ワクチン接種時期は10~12月中旬が理想的といわれていますので、できるだけ年内に接種しましょう。
尚、これから新型コロナワクチンを接種される方は、インフルエンザワクチン接種との間隔を互いに2週間以上あけて頂くこと(2週間後の同じ曜日以降)をお勧めします。

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