インフルエンザの患者さん・ご家族へ~異常行動による転落事故防止について~|世田谷区の産科・婦人科「冬城産婦人科医院」

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院長コラム

インフルエンザの患者さん・ご家族へ~異常行動による転落事故防止について~

インフルエンザ患者さんが、異常行動に関連すると思われる転落により亡くなる事故が、これまでに10数件報告されています。
それらの事故を受けて、厚生労働省および抗インフルエンザ薬販売の製薬会社から、インフルエンザの患者さんへの注意喚起を徹底するよう、指導がありました。
今回は、インフルエンザの患者さん・ご家族・周囲の方々へ向けた注意喚起(厚生労働省)について、共有したいと思います。

 

 

【異常行動の特徴】

① 就学以降の小児・未成年者(特に10歳前後)の男性で報告が多いですが、女性でも発現します(男女比約7:3)。
② 発熱から2日間以内に発現することが多いです。
③ 抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類に関わらず、異常行動が発現しています。つまり、タミフルでも、イナビルでも、何も使用しなくても、異常行動をとる可能性があります。

 

 

【異常行動の具体例】

・ 突然立ち上がって部屋から出ようとする。
・ 興奮して窓を開けてベランダに出て、飛び降りようとする。
・ 人に襲われる感覚を覚え、外に走り出す。
・ 突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする。
・ 自宅から歩いていて、話しかけても反応しない。
・ 変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る。

 

 

【事故防止のために】

発熱から少なくとも2日間は、就寝中を含め、インフルエンザ感染の小児や未成年者が容易に住居外へ飛び出さないよう、以下のような具体策を講じることが勧められています。

・ 玄関や全ての部屋の窓を確実に施錠する。
・ ベランダに面していない部屋で寝かせる。
・ 窓に格子のある部屋がある場合には、その部屋で寝かせる。
・ 一戸建てにお住まいの場合は、できる限り1階で寝かせる。

 

 

【お母さんもインフルエンザに注意】

未成年者のお子さんがインフルエンザに感染した場合、お母さんがお世話することが多いかと思います。その場合、お母さん自身がインフルエンザの感染しないよう、抗インフルエンザ薬を予防的に使用し、手洗い・うがい・マスク着用などを心掛けましょう。

尚、妊婦さんであってもほとんどの抗インフルエンザ薬は使用可能です。妊婦さんは感染すると重症化しやすいため、むしろ積極的に抗インフルエンザ薬を予防的に使用しましょう。
当院では1回の吸入で10日間予防効果が期待できる「イナビル」を処方しています。タミフル錠を予防的に使用する場合は、1日1回1錠を10日間服用して頂く必要があります。

ちなみに、抗インフルエンザ薬を予防として処方する場合は保険が使えず、自費診療となります旨、ご了承下さい。

 

 

小学生のお子さんがインフルエンザにかかった時には注意をされる保護者は多いと思いますが、中高生であっても油断はできません。
特に熱発してから2日間は、たとえ就寝時であっても、勝手に外に出ないように注意する必要があります。
しかし、お母さんお1人で見守るのは大変です。是非、周りの大人の方々が協力して、子供たちを守るようにしましょう。

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