院長コラム

2018年 院長ブログ始めました

冬城産婦人科医院院長の冬城高久です。
当院は、先代の院長である亡父が昭和43年7月に開業してから、今年でちょうど50年目を迎えます。

これを機に「院長ブログ」を始めることに致しました。産婦人科関連の話題や当院の取り組みなど、皆様のお役に立つ情報をお伝えしていきたいと思います。
1回目のテーマは、「2018年当院の3つの診療の柱」です。

1. 若年女性のヘルス・ケア

皆様の中には、月経痛、過多月経、月経前症候群、月経不順、不正出血、性交痛、帯下の増量や異臭、外陰部痛や痒みといった婦人科関連のトラブルを抱え、日常生活や仕事に悪影響を及ぼしている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、産婦人科を受診することに抵抗感があったり、あるいは学校や部活、家事や子育て、仕事などが忙しいため、ついつい我慢してしまったり、市販薬で対処されている方も多いでしょう。

一時は症状が軽快するかもしれませんが、もしかすると、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣機能不全、感染症、そして子宮頚癌などの病気が隠れているかもしれません。

このようなお悩みを抱えている方々に対して、丁寧な診療に心がけ、お一人おひとりに合った検査・治療で、皆様のお悩みを解決して参ります。

是非、お気軽にお電話下さい。

2. 妊娠前から分娩後までのマタニティ・ケア

当院では、リスクの少ない妊婦さんの分娩を取り扱っておりますが、他院で分娩を予定されている妊婦さんの妊婦健診にも対応しております。

現在、当院で妊婦健診をされている方に対し、助産師や栄養士の指導、マタニティ・ヨガを行っております。
また、授乳婦さんの母乳トラブルに対しては、堤式母乳マッサージ認定者4名を中心に母乳ケアを行っております。

さらに、妊娠期から産褥期にかけてのメンタルヘルスケアにも力を入れており、行政やメンタルクリニックなどの他施設とも連携し、皆様を心身および生活面に至るまでサポートさせて頂いております。

今後は、これらのケアを更に充実させることはもちろん、これから妊娠をご希望されている方に対して、生活習慣の見直し、葉酸サプリメント摂取の啓発(妊娠1ヶ月以上前からの摂取で二分脊椎などの胎児異常を予防)など、妊娠中あるいは分娩時の母児の異常を少しでも予防するため、妊娠前指導にも力を入れたいと考えております。

3. 中高年女性のエイジング・ケア

女性ホルモンの低下、加齢による変化、環境の影響などによる更年期障害(のぼせ・ほてり・発汗・動悸・不眠・抑うつ・いらいら・疲労感・肩こり・腰痛・外陰部乾燥感や灼熱感・性交痛・排尿異常など)に悩んでいる中高年女性は、決して少なくありません。

また、自覚症状はなくても、女性ホルモンの低下により骨量が低下し、悪玉コレステロールが増え、認知機能が低下する傾向があることが知られています。

これまで当院では、症状や既往歴、合併症などを考慮しながらホルモン補充療法、漢方療法、プラセンタ注射(メルスモン)を中心に治療して参りました。
そして昨年、大豆イソフラボン(エクオール)のサプリメント(エクエル)、膣・外陰部のレーザー治療(モナリザタッチ)を導入し、中高年医療の幅を広げております。

また、子宮頚癌および体癌検査、超音波検査による子宮および卵巣の診察、乳癌検査(当院では触診・超音波検査のみ)にも力を入れ、近隣の専門施設との連携も充実させております。

今年は更にきめ細かく対応し、自覚症状に対する治療だけでなく、健康寿命の延長を目指して、予防医学の観点から皆様のこれからの人生をサポートして参ります。

 

以上「三つのケア」を中心に、これからも地域に根ざした産婦人科医院として、スタッフ一同、更なる良質な医療の提供を心掛けて参ります。
本年も宜しくお願い申し上げます。