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院長コラム

10~20代女性の性感染症

女性の性感染症(性器クラミジア・性器ヘルペス・尖圭コンジローマ・淋菌感染症・梅毒)は不妊や母子感染に繋がるため、特に思春期から性成熟女性の性感染症の管理は非常に重要です。
今回は、日本産婦人科医会研修ノート「思春期のケア」(令和2年12月)を参考に、若年女性の性感染症について説明します。

 

20代前半が性感染症発生のピーク

性感染症患者数の年齢分布を見ると、20~24歳が最多で、ついで25~29歳、30~24歳、そして15~19歳と続きます。
性感染症の中で最も多い性器クラミジアも20代が圧倒的に多いのですが、15~19歳と30~34歳の発症数はほとんど変わりません。
淋菌感染症発症数にいたっては、15~19歳は30~34歳よりも多く、梅毒発症数は35~39歳を越えています。

 

性器クラミジア・淋菌感染症のポイント

性器クラミジアや淋菌感染症は、帯下の増量や下腹部痛を認めることもありますが、無症状であることが多く、気付かない間に進行していることも少なくありません。
また、性器クラミジアと淋菌感染症が同時に感染しているケースや、“第2の性器”である口での性行為によって咽頭感染をきたすケースもあります。
治療は、性器クラミジアの場合は「ジスロマック錠」4錠(1000mg)1回内服、淋菌感染症の場合は「ロセフィン1g」1回点滴静注で治療します。

 

尖圭コンジローマのポイント

性感染症の中で唯一予防ワクチン(4価ワクチン:ガーダシル)があるのが尖圭コンジローマです。子宮頚がん予防ワクチンとして定期接種される方はもちろん、定期接種対象年齢を過ぎた方でも、できるだけ早く「ガーダシル」を接種しましょう。
治療は、「ベセルナクリーム」が第1選択であり、“イボ”に有効な「ヨクイニン」を含む漢方薬を併用することもあります。
当院では、必要に応じて炭酸ガスレーザーを用いた切除や蒸散も行っています。

 

性感染症を完全に予防することは困難ですが、自分自身を守るため、そして将来の赤ちゃんを守るため、
①不特定多数のパートナーと性行為をしないこと
②性交する時は(口腔性交も)コンドームを使用すること
③ガーダシルを接種すること
④気になる症状ある場合やパートナーが性感染症と診断され場合は婦人科を受診すること
⑤診断された場合はしっかり治療すること
を是非心掛けて下さい。

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