院長コラム

今年の当院の取り組みを振り返って

今年2018年は、当院開院50年目の節目となる1年でした。
今年最後のコラムでは、この一年の当院の活動、取り組みなどを振り返り、ご紹介致します。

 

1月
玉川産婦人科医会主催の母体救命講習会(ベーシックコース)に参加

母体急変時の初期対応を学ぶため、院長および3名の助産師が参加しました。分娩は決して安全なものではなく、大出血や心肺停止など、母体の急変がいつ起こるかわからない怖さがあります。
しかし、母児の命と健康を守ることが私どもの使命です。いざという時に、皆が平静の心で適切な対応がチームとしてできるよう、定期的に実技を伴う講習会に参加するとともに、学んだ知識や技術をスタッフ全員で共有しております。

 

2月
院長コラム開始

今年の2月から当院ホームページ内のブログに、「院長コラム」を公開するように致しました。思春期から中高年の女性を対象に、産婦人科関連あるいは医学・医療全般の情報や当院の診療に関する記事、地域医療連携に関する取り組みなどをテーマとして取り上げています。第1回から第100回までは連日更新しておりましたが、それ以降は奇数日の更新としています。少しでも皆様のお役に立てればと思っています。

 

3月
日本周産期メンタルヘルス学会へ入会

現在、妊婦さんおよび褥婦さんに対するメンタルヘルスへの取り組みが、国を挙げての重要な課題になっております。世田谷区では、国立成育医療研究センターの精神科医の先生を中心に、産科医、精神科医、小児科医、助産師、保健士、心理士、子育てNPO法人のスタッフ、行政担当者など、多職種の専門家が集まって症例検討会や勉強会を月に1回行っており(母と子のサポートネットせたがや)、当院も参加し、他施設や行政との連携に力を入れています。
また、当院では妊娠中の指導や、「母乳外来」「すくすく外来」といった産後のケアなど、師長を中心に周産期メンタルヘルスに取り組んでいます。
今後更に、より充実したサポートができればと考え、日本周産期メンタルヘルス学会へ入会しました。学会や研修会で学んだ知識や技術をお母さん方や子供たち、ご家族皆さんのために活かしていきたいと考えています。

 

6月
日本女性心身医学会認定医師へ

以前から所属しておりました日本女性心身医学会の認定医師にさせて頂きました。産婦人科医として日々の診療に携っている中で、精神的・心理的な対応がいかに重要で、大変であるかを実感しております。
これからも日本女性心身医学会認定医師として日々研鑽を積み、患者様お一人おひとりに向き合い、心身医療に取り組んでいきたいと考えております。

 

 

9月
日本産婦人科乳腺医学会主催、乳房超音波講習会へ参加

乳がんをはじめ、乳房疾患の診療は主に乳腺科専門医が行っていますが、日常診療では産婦人科外来を最初に受診される患者様も少なくありません。
以前から乳房検診に関する勉強会などに参加していましたが、今年の9月、第一線でご活躍されていらっしゃる先生方から直接最新の情報を教わり、検診技術を学ばせて頂く機会に恵まれました。
今後は更に超音波検査を用いた乳房検診技術をレベルアップさせて、近隣の乳腺科専門医との医療連携をより充実させて参ります。

 

 

当院では、院内勉強会を通じて院長・助産師スタッフは医療・看護・助産技術の向上を図り、栄養士スタッフは食中毒の予防に関する講習会などに出席し、最新情報を学び実践するなど、皆で成長することを心がけています。
また、皆様から頂きましたご要望やご意見に耳を傾け、受付スタッフ・清掃スタッフを含めた当院のスタッフ全員が、より充実した医療サービスを皆様にご提供できるよう、改善に力を入れています。
まだまだ足りないところもあろうかと存じますが、来年も今年以上に研鑽し向上して参る所存です。
今年一年、有難うございました。
来年も引き続き、宜しくお願い申し上げます。