院長コラム

予期しない妊娠が心配な方へ

この夏、お付き合いしている彼と、あるいは新しく出会った彼と、楽しい時間を過ごした女性も多いと思います。
しかし、つい避妊をしないで性交してしまったり、あるいはコンドームが途中で破けたり膣内に抜けてしまうなどして、希望していないのに妊娠をしてしまったのでは、と心配されている女性もいらっしゃるかも知れません。
今回は、妊娠をしてしまったかどうか不安な方へ、今後すべき行動についてお伝えします。

性交後72時間以内であれば産婦人科クリニック(または薬局)受診へ
避妊をしていない、あるいは避妊に失敗した性交から72時間以内であれば、緊急避妊薬で妊娠を回避できる可能性があります。
緊急避妊薬を取り扱っている産婦人科クリニックあるいは薬局を訪れ、医師や薬剤師に経緯をお伝え下さい。
その結果、緊急避妊薬の適応と判断された場合は、その場で1錠服用して下さい。
この薬剤の主な作用は、排卵を数日後ろにずらすことであるため、しばらく性交することは控えましょう。
また、緊急避妊薬の避妊成功確率は全体で80%程度と言われていますが、性交後、早く服薬すればする程避妊効果が高まりますので、できるだけ速やかにクリニック・薬局を受診して下さい。

性交後3週間経過しても月経なければ、産婦人科クリニックを受診または市販の妊娠検査薬で確認を
もし、排卵の時期に性交した場合、その約1週間後に受精卵が子宮内膜に着床します。その後、約1週間後(性交から約2週間後)頃から妊娠反応検査が陽性になり始め、更に約1週後(性交から3週間後)には超音波検査で子宮内に胎嚢(赤ちゃんを入れる袋)が確認できるようになります。
つまり、性交後3週間経過しても月経がみられなければ、できれば産婦人科クリニクを受診、せめて市販の妊娠検査薬を用いて、現在妊娠されているかどうか、ご確認下さい。
ちなみに、妊娠検査薬を使用する時期が早過ぎると、その後妊娠することになった場合でも、陰性(妊娠していない)と判定することもあります。

もし妊娠反応が陽性であれば、必ず産婦人科クリニックを受診し、子宮内に胎嚢かあるかどうか、エコー検査で確認して頂きましょう。
もし妊娠反応が陰性であったとしても、次回月経が来るまでは性交を避けるようにしましょう。
そしてその後は、ほぼ100%近くの避妊効果を期待できる経口避妊薬(OC:自費)あるいは低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(月経困難症治療薬のLEP:保険適応)を服用し、しっかり避妊して頂く事をお勧めします。