院長コラム
その症状、“PMS”かも知れません
月経開始の3~10日前からみられる様々な心身の不調を月経前症候群(PMS)といい、月経が始まると症状がなくなったり、弱まったりします。
月経周期に伴って、繰り返し起こるため、仕事や学業、趣味や対人関係にも影響を及ぼすことも多く、生活の質が著しく低下する方も少なくありません。
PMSの精神症状・身体症状は200以上あると言われていますが、代表的な症状を以下に挙げてみますので、「全くない」「軽度」「中等度」「重度」をチェックしてみましょう。
- 悲しい感じ・落ち込んだ感じ・憂うつ・絶望感、自分自身が価値のない存在と感じる、罪の意識を感じる
- 不安・緊張・興奮・イライラ感。
- 突然悲しくなったり涙もろくなる・拒絶に対して過敏になったり、感情が傷付きやすくなる。
- 怒りを感じたり、怒りやすくなる。
- 普段の活動や趣味に興味がわかない。
- 物事に集中できない。
- 無気力・あきあきして疲労を感じる。
- 常にお腹が空いていて食べ過ぎる、特定の食べ物に執着する。
- 寝すぎたり、朝起きるのが辛い・寝付けなかったり、夜中に目が覚める・睡眠の状態が普段と異なる。
- 圧倒された感じがする・上手く対処できないと感じる・自制できないと感じる。
- 乳房のはりや痛み・頭痛・関節痛・筋肉痛を感じる・体重増加や体のむくみを自覚する。
これらの項目が1つ以上当てはまる方は、以下の項目もチェックしてみましょう。
- 職場・学校・自宅での日常生活で、仕事・勉強・家事がはかどらなくなった。
- 趣味やクラブ活動への参加をやめたり、参加回数が減った。
- 他人との関係に支障をきたした。
以上のチェックリストで中等度以上がみられた方は、PMSの可能性が否定できません。
PMSは、月経前の女性ホルモンの変動、心身の過度なストレス、生活習慣の乱れなど、様々な要因が絡まって発症すると言われています。
また、月経が開始しても症状が改善しない場合は、月経困難症を合併している可能性があります。
「PMSかもしれない」と思われた方は、産婦人科クリニック、あるいは精神症状が強い場合にはメンタルクリニックを受診されることをお勧めします。