院長コラム

この冬も新型コロナウイルス感染予防を~妊産婦さんとそのご家族の方へ~

令和4年年末に向けて、新型コロナウイルス新規感染者数が再び増え続けています。
重症化リスクが高い妊産婦さんも例外でなく、更なる増加が心配されています。
今回は、妊産婦さんと、妊産婦さんと同居されているご家族に向けて、新型コロナウイルス感染予防を改めてお願いしたいと思います。

 

予防接種をお早めに

予防接種により、もし感染しても発症や重症化を防ぐことができ、他人への感染力も弱まります。
妊娠中どの時期でも接種することができますので、まだ従来型ワクチンの初回接種を2回されていない方は従来型を、従来型を2回以上接種されている方はオミクロン株対応ワクチンを1回接種することをお勧めします。
また、ご主人から妊娠中の奥様に感染するケースも少なくありません。妊産婦さんと同居されているご家族も、早めの予防接種をお願いします。

 

こまめな手洗い・手指消毒・適切なマスク着用を

こまめな手洗いについては習慣化されている方も多いと思いますが、職場や外出先だけでなく、ご自宅でも心掛けましょう。
手指消毒については、手荒れを気にされるかと思いますが、ハンドクリームなどでケアしながらも、特に外出先では行うようにして下さい。
また、マスク着用に関して、屋外では基本的に不要とされていますが、喉の乾燥を防ぐ効果もあることなどから、これからの季節、屋内外問わずマスク着用をお勧めします(あくまでも私見)。

 

引き続き3密を避けましょう

寒くなると室内の換気が不十分になりやすくなります。
妊産婦さんは、室内で大勢の人が集まるような場所はできるだけ避けるようにしましょう。
また、ご家族の方も、職場での忘年会などに参加される場合は3密にならないよう、お気を付け下さい。

 

出産後に熱発や全身倦怠感、関節痛をきたす場合、症状だけでは乳腺炎との鑑別が困難な場合があります。
もし、新型コロナウイルス感染と診断されても、授乳のためには赤ちゃんと一緒にいなくてはなりませんが、病院に入院、または医療スタッフが駐在しているホテルでの療養は、ほぼ不可能です。
お産が終わっても、せめて重症化しないように、ご家族皆さんで感染予防を心掛けましょう。