院長コラム
冬城産婦人科医院開院50年を迎えて
当院は、50年前の今日、昭和43年の7月1日に開院致しました。
今回は、当院の50年の歩みを簡単にお伝えしたいと思います。
開業初期:昭和40年代
父の幹夫は、かつて上野毛の多摩美大の隣にありました大東学園病院に、一人医長として勤務していました。ところが、都合により急遽病院が閉院することになり、当時通院していた妊婦さんの分娩場所の確保のために、自宅がありました現在の場所に産婦人科医院を開業致しました。
院長の幹夫、助産婦であった母巴、そして母方の祖母であり助産婦免許一期生でありました池田朝野を中心とした、ほんの数名での船出でありました。
昭和46年から49年までは、いわゆる第2次ベビーブームであり、当時7床のベッドでは足りず、自宅の居間に布団を敷いて、お産後の方用に臨時の病室としていたこともありました。
リニューアル:平成9年
昭和の後半からは少子化が進み、平成に入るとお産も大病院志向の時代に入りました。
平成7年に発生した阪神・淡路大震災の後、耐震性を強化した建物への建て替えにあわせて、分娩だけでなく、検診事業などにも力を入れた新しい産婦人科医院を目指し、平成9年10月にリニューアル致しました。
先代からの継承:平成12~20年
平成12年、私は、東京医療センターで勤務させて頂きながら、父と一緒に当院で働くことになりました。当初はわからないことばかりでしたが、開業医として、そして経営者としての“いろは”を父から学び、平成14年には院長、平成20年には理事長として当院の診療と経営に携わることになりました。
そして現在:平成29~30年
平成29年には「母乳ケアルーム」を開設し、堤式母乳マッサージ法研究所の認定を受けた師長をはじめ、3名の認定者で対応しています。
また、外陰腟レーザー治療といった新しい施術も取り入れ、中高年医療の幅を広げるように取り組んでいます。
当院は開院50年を迎えましたが、お産や診察に当院を選んで頂きました数多くの方々の存在がなければ、決してここまで続けることはできませんでした。改めまして、皆様に心から御礼申し上げます。
これからも地域の皆様のため、スタッフ一丸となって、産婦人科医療に尽力して参ります。
今後とも、宜しくお願い申し上げます。