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院長コラム

ホルモン補充療法として「ディビゲル1mg」をお使いの方へ

更年期障害の治療として、ホルモン補充療法(HRT)が第1選択となっています。
HRTとして使用されるホルモン製剤には様々な種類がありますが、薬剤の剤形として、大きく経口剤(内服薬)と経皮剤(皮膚から吸収する薬剤)の2つに分けられます。
今回は、経皮剤の一つである「ディビゲル1mg」の使用上のポイントについて、添付文書や「ホルモン補充療法ガイドライン2017年度版」(日本産科婦人科学会・日本女性医学学会編)などを参考に説明します。

 

「ディビゲル1mg」の特徴

ディビゲルは1包1.0gにエストラジオール(エストロゲンの一種)として1mgが含まれている塗り薬(ゲル)で、1日1回1包を塗布します。
内服薬の場合は、消化管で吸収されるエストロゲンが肝臓を通過するのに対し、経皮剤の場合は、エストロゲンが直接皮膚から吸収されて全身に運ばれるため、肝臓に対する負担は少ないことが知られています。
また、ゲル状であるディビゲルは、皮膚に対する刺激性も少ないといわれています。
保健適応となる疾患は「更年期障害および卵巣欠落症状に伴う血管運動神経症状」ですが、骨密度増加効果も認められます。

 

「ディビゲル1mg」の使い方のポイントと注意

  • 薬を塗る前に手を良く洗い、塗る場所を良く拭いて、水分や汚れを十分に取り除いて下さい。
  • 塗る場所である「左右どちらかの太もも」あるいは「下腹部」に直接、または手の平に取るように、薬剤の全てを搾り出して下さい。
  • 速やかにご自身の手で、およそ20cmx20cmの広さに、均一に塗り広げて下さい。
    その際、傷・湿疹・皮膚炎などがある場合は、薬がその場所に触れないようにご注意下さい。
  • 塗り広げた後は、こすらずに自然に乾かして下さい。
    また、塗った場所は1時間以内に洗浄せず、お風呂・シャワー・プールなどは1時間以上経過してからにしましょう。

 

子宮がある方は「黄体ホルモン製剤」の併用を忘れずに

「ディビゲル1mg」に限らず子宮がある方の場合、エストロゲン製剤のみ長期間にわたり使用していると、子宮内膜増殖症となる危険性があります。
そのため、子宮内膜組織の増殖を抑制する「黄体ホルモン製剤」を併用する必要があります。
現在、「黄体ホルモン製剤」のみの経皮剤はないため、内服薬を連日服用する必要がありますので、飲み忘れにご注意下さい。

 

胃腸が弱い方や、テープ剤でかぶれてしまった方は、「ディビゲル1mg」をお勧めします。
ただし、「ディビゲル1mg」でも発赤・かゆみなどの副作用がみられることがありますので、その際は使用を中断し、処方医にご相談下さい。

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